バーネット・ニューマン【Drawings and Prints】

バーネット・ニューマン(Barnett Newman, 1905 - 1970)
 カラーフィールド・ペインティングで知られる、アメリカの抽象表現主義の画家です。ニューヨークにポーランド系移民の両親の父に生まれ、アート・ステューデンツ・リーグで学んだのち、ニューヨーク大学、コーネル大学を卒業するまで、哲学、植物学、鳥類学、地質学など幅広い知識を学びます。初期にはシュルレアリスムの影響を受けた作品を制作する傍ら、展覧会カタログへの執筆や雑誌での批評活動を行っています。
 その後、プリミティブ・アートやネイティブ・アメリカン(インディアン)のアートの神秘性に惹かれ、1940年代の終わり頃、ニューマンが後に「zip」と呼ぶ細い垂直線が描かれた「Onement」シリーズ以降、独自の抽象画のスタイルを築きあげていきます。1949年にロバート・マザウェル、マーク・ロスコらと共に、抽象表現主義の活動の場として「芸術家の主題」を創設や、「Tiger’s Eye」紙の編集助手として抽象表現主義の紹介を行った他、自らの論文も発表しています。
 ニューマンの作品は、純粋な抽象画でありながら、「Sublime(崇高)」の概念で語られる、生命の神秘や自然への畏怖がテーマとされており、のちにはキリストの受難など宗教的な題材をもつ作品なども制作されました。

 本書は、2016年にスイス・バーゼル市立美術館にて開催された、ニューマンのドローイングと版画作品をテーマとする展覧会の出版物となります。ニューマンが独自のスタイルを確立する以前の1940年半ばのドローイング、筆による描画により垂直線が浮かび上がる1960年前後のドローイング、「zip」によるスタイルの確立した1961年の版画作品など、ニューマンの転換点を、ドローイングと版画のメディアから探る構成となっています。
 また、版画作品においては、ペインティングやドローイングとは異なる媒体固有の問題に取り組まれている点にも焦点が当てられています。


出版社:  Kerber
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 104ページ
サイズ:  26.6 x 22.7 cm
状態:   新刊
その他:  図版 - カラー72点、モノクロ6点

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3,900円(内税)

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