クルト・シュヴィッタース【Catalogue Raisonné 3, 1937-1948】

 クルト・シュヴィッタース(Kurt Schwitters, 1887 - 1948)第一次大戦後のダダイスムの流れを汲む、ドイツの芸術運動『メルツ』の創始者であるアーティストです。
 ドイツ北部ハノーファーで生まれ、ドレスデンの芸術アカデミーにて学び、表現主義的な絵画作品を制作・発表します。その後1918年に、ベルリンのアヴァンギャルドのメンバーであった、ラウル・ハウスマン、ハンナ・ヘッヒ、ハンス(ジャン)・アルプらとの出会いから、彼が「すべてが破壊されてしまい、新しいものは断片から作らなければならなかった。それが『メルツ』だ。」と語る、新たな芸術運動として『メルツ』を構想し、『メルツ絵画』と呼ばれる日常の中にあるラベル、バスのチケット、布、木片などのオブジェクトを用いたコラージュ作品の制作を開始します。
 新たな芸術を模索する雑誌『メルツ』を刊行し、その他にも、アーティストブック、彫刻、空間を使った作品、音響詩など様々な作品を生み出しています。また、『メルツバウ(メルツ建築)』の構想も行いました。
 芸術のあり方を拡張するメルツの思想は、ジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグ、エドゥアルド・パオロッツィ、リチャード・ハミルトン、ヨーゼフ・ボイス等多くの現代アーティストに影響を与えています。

 1905年から、シュヴィッタースの亡くなる1948年までに制作された4000点にのぼる作品が、世界中から綿密な調査を経て、全3巻のカタロク・レゾネ(作品全集)にまとめられました。これらは、未出版の物を含む数多くの絵画・ドローイングや、紛失や壊されてしまった作品を伝えるモノクロの貴重な資料を含んでいます。
 本書は、第3巻目となる1937年から1948年に焦点を当てた一冊。1937年にナチスの前衛芸術家への迫害からノルウェーに亡命、1940年にはドイツ北欧進行に伴ってスコットランドに逃れるなど、不遇ながらもメルツバウの実現に力を注ぎ、メルツの美学に生涯を捧げた晩年の作品がまとまられています。
 初期のメルツのコンセプトを引き継ぐ、自然から集めてきたオブジェを含む様々な素材を用いて制作された、彩色彫刻、コラージュ、アッサンブラージュの他、あまり知られていないノルウェーの風景にまつわる作品、イギリスの強制収容キャンプで制作されたポートレートなど1300点以上の作品が、年代ごとにジャンル分けされ、各作品の詳細と共に収録しています。

こちらは、希少なデッドストック商品となります。
新品ではありますが、出版より年月の経つ書籍の為、ダストカバーに多少傷み等がございます。


出版社:  Hatje Cantz
タイプ:  ハードカバー(クロス張)
言語:   ドイツ語、英語
ページ数: 784ページ
サイズ:  30.6 x 26 cm
状態:   新古品
その他:  図版1312点

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