ヨゼフ・アルバース【Midnight and Noon】
ヨゼフ・アルバース (Josef Albers 1888 - 1976年)ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州出身(後にアメリカへ移住)の芸術家。1920年よりバウハウスのヨハネス・イッテンの元で学び、1925年にデッサウにバウハウスが移転した頃より、自身も同校で教鞭を執っています。(同時期にアニー・アルバースと結婚)1933年には、アメリカ合衆国へ移り、ブラックマウンテンカレッジにて教鞭を執る。アルバースの色彩論「色彩構成」は、今なお多くの人々に影響を与えている。 遠近法(透視図法)的な空間と異なり、アルバースの作品は、色彩による錯視のメカニズムを利用して、空間を運動へと導く。錯視の効果が他の影響を受けないように、あえて直線を組み合わせた作品を制作。しかしその直線は、ずっと見ていても飽きない豊かな空間とリズムを持つ。ヨハネス・イッテンの色彩論は今でも美術/デザインの基礎とされていますが、アルバースのさらに一歩進んだ色彩理論を展開している。 1950年に始められ、1976年にアルバースが亡くなるまで制作が続けられた、彼の代表的作品シリーズである『Homage to the Square』。本書は、この画期的な作品シリーズをテーマに、ニューヨークとロンドンのDavid Zwirnerにて行われた展覧会に合わせて刊行された美しい作品集になります。 黒、白、グレーと一連の黄色の2つのカラーパレットを組み合わせ、対向する色のセットを1つの絵画にまとめ上げるという手法は、真夜中と正午という不可能な同時性を扱った1964年のリトグラフシリーズ『Midnight and Noon』に見ることができます。本書では、このシリーズの最初の絵画『Homage to the Square (A)』に始まり、色と形の中に発見した光の無限の可能性から、リズム、ムード、色彩による空間的運動についての多様な効果を探求する作品の数々がまとめられています。 作品図版に加え、Josef and Anni Albers Foundationの総合ディレクター:Nicholas Fox Weberによる作品の文脈とカラーパレットについての紹介文、アルバース自身のテキスト、Elaine de Kooningの歴史的な解説など、様々な観点からこの作品シリーズの発展の過程を探ります。 出版社: David Zwirner タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 144ページ サイズ: 27.8 x 21 cm 状態: 新刊 その他: 図版75点
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