ヨアヒム・グロメック【Without Squirrel Green】

ヨアヒム・グロメック(Joachim Grommek, 1957 -)幾何的・抽象的な作風で知られるドイツ・ヴォルフスブルク出身のアーティストです。
彼の作品はしばしば、カジミール・マレーヴィチ、ピエト・モンドリアン、ブリンキー・パレルモ、ロバート・ライマンと比較して語られます。

グロメックの作品の特徴は、「本物そっくりな偽物」意図して制作されていることです。
彼は、パーティクル・ボード(木片を接着剤で固めた合板)を支持体として使用します。まず真っ白に塗りつぶした後に、パーティクル・ボードの質感を絵具によって描きます。本物のパーティクル・ボードそっくりの質感が再現されると、その上から様々な色のエナメル塗料を使用し、「接着テープが貼られた様に見える痕跡」や「マスキングからはみ出したように見える痕跡」を描きます。
このように、制作される彼の作品は、鑑賞者が本物か錯覚であるのかを見極めるため、作品を間近で注意深く見ること必要とします。
絵画自体の物質性が、絵画の対象になるという複雑でユニークな作品です。

本書は、2011年から2012年にかけてドイツ・スイスを巡回した展覧会に合わせて出版された、初の作品集になります。2000年から現在までの作品が展示風景と共にご覧頂ける内容となっています。


出版社:  Hatje Cantz
タイプ:  ハードカバー
言語:   ドイツ語/英語
ページ数: 120ページ
サイズ:  29.2 x 23.2 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版110点

販売価格

4,800円(内税)

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