ディーター・ロート&アーノルフ・ライナー【Roth & Rainer】

アーノルフ・ライナー ( Arnulf Rainer 1929年 - )オーストリア生まれ。オーストリアを代表する画家です。美術機関にて教育を受けていません。彼の初期の作品は、シュールレアリズムの空想的な部分にインスパイアされました。それから後の1951年に、パリに訪れた際、抽象表現主義やアンフォルメルに影響を受けます。特にアンドレ・ブルトンに出会い衝撃を受けます。ライナーのオーバーペインティングはこの頃より制作され始めています。激しい線描で、再加工された写真や絵画は、新しい画面を作り出していきます。その中で、1956年には十字架(クロス)シリーズも描いています。1973年からは、フィンガーペインティングも行うようになります。

ディーター・ロート (Dieter Roth 1930 - 1998年) ドイツ・ハノーファー出身。スイス - ドイツの現代アーティストです。アーティストブックや版画、彫刻などの作品を制作。レディ・メイドによる作品も展開。第二次世界大戦中は、スイス・チュ−リッヒに滞在、戦後の1947年にドイツ・ベルリンに移住をしています。コマーシャルアートのフィールドで見習いとして働きますが、”パウル・クレー展”を見て衝撃を受け、現代アートの世界へと入りました。初期は、マックス・ビルなどのコンクリート・アートやオプ・アートなどの影響を受け、彫刻やアーティストブックなどの制作を行います。1960年には、フルクサスの影響を受け、マルチプル作品などを展開。1970年には、ロサンジェルスのギャラリーにてアメリカで初個展を行なっています。その際には、版画作品やマルチプル作品を展示しました。1980年には、インスタレーション作品も手掛けています。
(※ディーター・ロスとも表記されます)

本書は、2014年3月から5月にロンドンのHauser & Wirthにて行われた展覧会時に同時刊行された書籍になります。アーノルフ・ライナーとディーター・ロートのコラボレーションにより制作された作品が掲載されています。1974年からはじまったこのコラボレーションでは、1980年代頃までに約500点がつくられています。ライナーとロートの個々のアイディアがコミカルに作用し合い、ユーモラスでウィットに飛んだ画面を生み出しています。
本書内の図版のサイズも比較的大きく、また、製作中の二人を写したビデオから数ページに渡りスチール写真が掲載されています。

出版社:  Snoeck / Hauser & Wirth
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 168ページ
サイズ:  32.6 x 28.1 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版101点、白黒図版50点

販売価格

6,800円(内税)

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