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  •  抽象表現や具象表現の枠を超え、とても大胆で、宇宙のような広がりある可能性に溢れたトゥオンブリーの作品たち。トゥオンブリーの作品はいつでも(絵画だけでなく彫刻や写真作品にも)、ルネサンスやバロックの絵画、彼の好きな文学、ギリシア、ローマ神話等の歴史的なモチーフに溢れています。

     またトゥオンブリーは、イタリアからインドまで車で旅したことがあるほどの旅好きでした。20代の時に訪れたローマに移住し、移住後もヨーロッパ、アジア、アフリカ、カリブなど世界各国を旅しています。

     子どもの落書きという一言では終わらせることの出来ないトゥオンブリーが表現した世界。画面を自由に横切るフリーハンドの線描や、素手で塗られた絵の具によってトゥオンブリーが表現したかったもの。彼はきっと子どものような目で、全てが初めて見る景色のように素晴らしい調和の世界を見ていたのでしょう。

    トォンブリ−の描いた大きな絵画を前にした時、純粋な色と形の世界に包まれます。
    ドローイングからは、トゥオンブリーの感じている事柄が、紙の上に現れる臨場感が感じられます。
    彫刻を前にした時、まるで自分がその一部に佇んでいるような気分になります。
    写真からは、まるで古代ローマで撮影されたような、美しく柔らかい光に包まれた風景に出会います。

     ぜひこの機会にサイ・トゥオンブリーのアート・ワークに触れてみて下さい。

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     4月、アメリカ合衆国ヴァージニア州レキシントンに生まれる。

     レキシントンにて、戦火を逃れてパリから移住してきたスペインのアーティスト、Pierre Duara(ピエール・ドーラ)の絵画クラスに出席。ヨーロッパのモダンアートを学ぶ。

     レキシントンの高校を卒業し、ジョージア州ロームのダーリントン・スクールに出席。

     ボストン・ミュージアム・スクールに入学。デュビュッフェ、ジャコメッティを知り、大きな影響を受ける。

     ワシントン・アンド・リー大学に入学。

     ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグにてアートの勉強を続ける。
     ロバート・ラウシェンバーグと出会い、初めて同年代の人物とアーティストとしての関心と情熱を分かち合う。

     ノースカロライナのブラック・マウンテン・カレッジの夏・冬のセミナーに参加。セミナーには、ベン・シャーンやロバート・マザウェルが参加していた。
     マザウェルの後援によりニューヨークで初個展。

     夏、ブラック・マウンテン・カレッジに再び滞在。フランツ・クライン、ロバート・ラウシェンバーグの他、ジョン・ケージが参加。
     秋、奨学金を得てイタリア、モロッコ、スペインなどに滞在。以降も生涯にわたって頻繁に世界各国様々な場所を旅する。

     兵役につく。

     軍を除隊。
     ニューヨークのラウシェンバーグのスタジオにて、『Panorama』シリーズ、石膏の彫刻の制作を開始。

     ニューヨークのステーブル・ギャラリーにて『Panorama』シリーズを展示。
     夏、イタリア・ローマにアパートを借りる。

     ローマで初個展。

     ルイーザ(タチアナ)・フランケッティと結婚。

     ローマに移住。

     ローマのスタジオにて、『Triumph of Galatea(ガラティアの勝利)』、『Ferragosto』シリーズ、『Empire of Flora(フローラの王国)』、『Bay of Naples(ナポリ湾)』、『School of Athens(アテネの学堂)』などを制作。

     初の美術館での大規模な展示がドイツ・クレーフェルトの美術館で開催(ベルギー、オランダを巡回)。

     その後数年にわたって制作される『Gray Painting』を開始。

     長年変更がなされ、20年以上後にようやく完成する『Anatomy of Melancholy』の制作を開始。

     長らく休止していた彫刻作品の制作を再開。

     『Fifty Days at Iliam(イリアス)』の制作を開始。

     ナポリで初の彫刻の展覧会。
     ホイットニーでの回顧展カタログの序文にて、ロラン・バルトの評論が発表される。

     ヴェネツィア・ビエンナーレに『5 Days Wait at Jiayuguan』を出品。

     ローマとナポリの中間に位置する港町ガエータにスタジオを借りる。

     イタリア・バッサーノにて『Anabasis Drawing』を制作。

     クンストハウス・チューリッヒでハラルド・ゼーマンがオーガナイズした大規模な回顧展(ヨーロッパ各地を巡回)。

     ガエータとローマにて、『Untitled (Green Painting)』を制作。

     ガエータにて最初の『Quattoro Stagioni(四季)』のペインティング、幾つかの彫刻を制作。
     MoMAで大規模な回顧展(ペインティング、ドローイング、彫刻)。メニルコレクション、ロサンゼルス、ベルリン(ノイエ・ナショナルギャラリー)を巡回。
     ニューヨークのガゴシアンで個展。

     メニルコレクションのサイ・トゥオンブリー・ギャラリーが開館。
     『Quattoro Stagioni』のセカンド・バージョンを制作。

     ニューヨークのホイットニー・ミュージアムで個展。
     10月世界文化賞の受賞のために日本に滞在。

     アメリカで初となる彫刻の個展がニューヨークのガゴシアン・ギャラリーで開催。

     カリブ滞在時とレキシントンで、彫刻、写真のほか『Lepanto』シリーズを制作。
     『Lepanto』シリーズは、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレで展示され、金獅子賞を受賞。
     スペインにてフリオ・ゴンザレス賞を受賞。

     ニューヨークのガゴシアン・ギャラリーで個展。
     エルミタージュ美術館で『Fifty Years of Works on Paper』展。ミュンヘンのピナコテーク・モデルネ、ポンピドゥ、サーペンタイン・ギャラリーなどを巡回し、2015年日本でも展示。

     ガエータにて8点の『Untitled (Bacchus)』を制作。

     レキシントンにて彫刻を制作。
     ニューヨークのガゴシアン・ギャラリーで『Untitled (Bacchus)』の展示。

     近年の彫刻を集めた展覧会がミュンヘンのアルテ・ピナコテークで開催。
     ガエータにて11月から『Blooming Painting』を制作。

     『Blooming Painting』が、フランス・アヴィニヨンのイヴォン・ランベール・コレクションにて展示。

     ロンドンのテート・モダンにて大規模な回顧展。

     ルーブル美術館の天井画を制作。

     7月、ローマの病院にて永眠。

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