シンシア・カーソン(Cynthia Carson 1942年 - )アメリカ合衆国・シカゴ出身の芸術家。
1970年代半ばのパターン・アンド・デコレーションを代表する芸術家の一人でもある。作品は、家庭性と装飾をユーモラスに様々なメディアで制作。The Art Institute of Chicagoにて学び1965年に学士号を、その後ニューヨークへ移り、Pratt Institute on Brooklyn, NYにて1967年に修士号を取得。米国内でのギャラリーを中心に多くの展覧会を開催。また、ポロック・クラスナー財団を2020年に受賞するなど、多くの芸術賞を受賞している。作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館をはじめ米国内の主要な美術館に収蔵されている。

本書は、1970年代の芸術運動パターン・アンド・デコレーションの主要なアーティストの一人であるシンシア・カーソンに関する最初の包括的な作品集です。
近年、この芸術活動の作品は、展覧会や芸術研究によって再検討され、再評価されています。シカゴ・イマジニストの影響下にあったシカゴ出身のカールソンは、1965年にニューヨークに移り、広く展示を行ってきました。(彼女は、1971年にThe Aldrich Museum of Contemporary Artにて開催されたルーシー・リッパードの独創的な展覧会「26 Contemporary Woman Artis」に参加しています)
家庭についての彼女の関心は、家庭での経験、家事、思い出などです。また、ジェニファー・バートレットからジョエル・シャピロやエリザベス・マレーなどの同時代の作家の作品と交差しています。
カールソンの建築モチーフの使用は、ベンチュリ＆スコット・ブラウンの建築にその言語が取り入れられているように、そしてボザール装飾のポストモダンなリハビリステーションのある瞬間に一致するかもしれません。彼女の手書きの「壁紙」は、現代のインスタレーション作品にも多大な貢献と影響を与えたと考えられています。カールソンの芸術的なアイデンティティは、部屋サイズの壁紙や等身大のジンジャーブレッドハウスまで進化し続けました。一風変わったものであっても、彼女の作品は、エネルギッシュで、温和で、洞察力に富んでいます。

出版社：　　Karma Books
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　28.7 x 28.5 cm
状態：　　　新品
ページ数：　224ページ
その他：　　カラー図版280点、白黒図版10点
刊行年：　　2023年
ISBN：　　 9781636811079