マイケル・アーミテージ(Michael Armitage 1984年 - )ケニア出身の芸術家。現在は、ケニヤ・ナイロビとイギリス・ロンドンを拠点に活動を行っている。カラフルな夢のような絵画作品は、政治、歴史、社会的不安、セクシャリティなどを探求しながら、視覚的な物語を紡いでいる。また、過去から現在まで様々なニュースやインターネットなどのメディアからのゴシップ、ケニアにいる時間の思い出などを反映させている。イギリス・ロンドンのThe Slade School of Fine Artにて学士号を取得(2007年)、2010年にThe Royal Academy Schools, Londonの大学院を卒業。2019年にオーストリア・シドニーのThe Museum of Contemporary Artにて初個展を開催。同年、第58回ヴェネチアビエンナーレに参加。2020年にはニューヨーク近代美術館で初個展を開催。

本書は、2022年5月から9月にスイス・バーゼルのKusthalle Baselとイギリス・ロンドンのWhite Cube Bermodsey, Londonにて開催の展覧会を機に刊行されました。この展示及び書籍には、過去2年間に制作された絵画作品を掲載しています。
南アフリアの歌手/俳優/作家Nakaneによる架空の電子メールを元にした構成と溢れる色彩とテクスチャ、受賞歴のある作家Ngugi wa Thiong’oの近年の叙事詩The Perfect Nice(2020)からの抜粋が、アーミテージの絵画の根拠となっています。
そして、Kunsthalle BaselのElena Filipovicによるエッセイでは、芸術史から物語への収束過程、歴史的修復の可能性などアーティストが行う「テーマを特定しながら覆い隠す」という二重の操作について触れています。最後に英国の画家Nicholas Hatfullはアーミテージの構図の選択と風景のモチーフが、帝国と独立後の歴史とどのように結びついているのかについて考察しています。型押しにゴールドの豪華な装丁。

出版社：　　Kunsthalle Basel / White Cube
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　113ページ
サイズ：　　32 x 23 cm
状態：　　　新刊
刊行年：　　2022
ISBN：　　 9781910844571