エンツォ・マリ(Enzo Mari 1932年 - 2020年)イタリア・ノヴァーラ出身の芸術家/デザイナー。特に、工業デザイナーとして知られ、1956年以降には、2000点を超える作品のポートフォリオを制作していた。
1952年から1956年にかけてミラノのThe Brera Academyにて学ぶ。1957年より、ダゼーネにてプロダクトデザインを手掛ける。また、1950年代以降、視覚心理学や知覚的構造に傾倒する。
19６0年代には、当時の妻と共に、文字のないイモムシとリンゴのイラスト本「The Apple and the Butterfly」などの書籍を刊行。1970年には、The Humanitarian Societyの教授として、ミラノにてヌオーヴァ・テンデンツァ芸術運動を創設。その時期には、「Sof Sof chair」や「Box (chair)」をデザインしている。1974年には、大量生産に対する反発として、書籍「Autoprogettazione」を刊行。この書籍では、家具のDIY構造を扱った。1980年には、「Tonietta chair」をデザイン。The Accademia CarraraとThe Milan Polytechicにて教鞭を執った。作品は、世界の主要な美術館に所蔵されている。

本書は、2022年5月7日から7月27日までイタリア・ブレシアのGalleria Massimo Mininiで開催された展覧会を機に刊行されました。
この展覧会及び書籍では、2020年にこの世を去ったエンツォ・マリのあまり知られていない「アルゴリズム」の芸術が紹介されました。イタリアの芸術家でありデザイナーであるマリは、Sof Sof chairやBox (chair)などモダニズムと工業デザインが最も有名ですが、さまざまなメディアで広範な芸術作品も制作しています。この書籍には、ドローイング、版画、彫刻作品が掲載されており、それらの作品は、「プログラムされた」または「アルゴリズム」アートに関するマリの研究の成果を体現しています。通時的に楽しむことのできる作品を制作することに特に興味を持ち、プレハブモジュール要素のプログラムされた組み合わせで構成されるシリーズなどを制作しいます。これらのシーケンスは、時間の経過を視覚化しています。並外れた几帳面さと知的で厳密なアリの芸術をぜひご覧ください。

出版社：　　Silvana Editorial
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　208ページ
サイズ：　　26.5 x 20.5 cm
状態：　　　新品
その他：　　カラー図版180点
刊行年：　　2023年
ISBN：　　 9788836653454