カタリーナ・グロッセ(Katharina Grosse 1961年 -)ドイツのフライブルク・イム・ブライスガウ出身の芸術家。現在は、同国・ベルリンを拠点に活動を行う。近年の現代美術において、重要な女性アーティストでもある。工業用スプレーガンを使用し、屋内外に大きなインスタレーションのような絵画を製作。フレスコ画や、抽象表現を組み合わせたスプレーで描かれた絵画、彫刻との両方の要素をもつ多次元的な作品は、独特な色彩が特徴の一つでもある。また、絵画という2次元の手法と彫刻や建築といった3次元への変換に色彩は十分に効果を表すようまとめられる。Kunstagademie MunsterとDusseldolf Academyにて学ぶ。また、2010年から2018年にDusseldolf Academyで教鞭を執る。2011年にはここ日本の東京現代美術館で開催のゼロ年代のベルリン - 私たちに許された特別な場所の現在(いま)」展にも、参加。作品は、世界の主要な美術館に収められており、ビエンナーレやトリエンナーレにも参加。

本書は、2023年11月1日から2024年4月1日まで、オーストリア・ウィーンのThe Albertina Museumにて開催された展覧会を機に刊行されました。
拡張と境界の永続的な越境、自由と自立が、グロッセの作品の基礎を形成しています。彼女のクリエイティブな作品は、常に実験的で予測不可能です。
本書には、アーティストのプライベートアーカイブからの多数の図版が含まれ、彼女の制作方法、インスピレーションの源、アイデアを生み出すプロセスなどが垣間見れます。
この展示では、アルベルティーナにある３つの歴史的な空間内に歩き回ることが出来る作品を制作しています。振動する色彩は、壁、天井、床に広がり、空間と知的境界を超えていきます。パワー、激しさ、そしてその巨大さによって圧倒されます。
本書には、詳細に富んだインスタレーション写真も掲載され、この三次元の絵画が記録されています。

出版社：　　Hirmer
タイプ：　　ペーパーバック
言語：　　　英語
サイズ：　　24 x 17 cm
状態：　　　新品
ページ数：　224ページ
その他：　　カラー図版130点
刊行年：　　2024年
ISBN：　　 9783777442464