メダルド・ロッソ【Pioneer of Modern Sculpture】

Medardo Rosso(メダルド・ロッソ 1858 - 1928年 ) イタリア・トリノ出身の芸術家。古典的な彫刻作品とは異なり、人々の生活モデルに印象派の新しい系譜を取り入れた叙情豊かな彫刻を制作。ミラノのブレア美術院にてスタッコの古典彫像やそれらの複製を学ぶ。古典的な彫刻のみに焦点を当てた授業に疑問を持ち、1882年にはフランス・パリを訪れ、印象派の系譜を取り入れた彫刻を制作し始める。1884年には、友人らによってパリにて初展覧会を開催、アンデパンダン展にも参加(エドガー・ドガやロダンに出会う)。1885年にミラノへ戻るが、後にパリにもアトリエを所有。それ以降、フランス・パリのみならずイギリス・ロンドン、アメリカ・ニューヨークでも展覧会を開催し評価を得る。晩年は、新しい作品を作ることはなく、以前の作品を修復していたと言われている。

イタリアの芸術家メダルド・ロッソは、疑いようもなく、近代彫刻の偉大な先駆者です。数十年にわたり美術市場の評価において不当とも言える看過が続いていたにもかかわらず、彼の功績は、同時代の芸術家や20世紀美術の主要な人物たちが認めてきました。
ドガ、ボッチョーニ(ロッソを未来派彫刻の指針とみなしていました)、ブランクーシ、ジャコメッティ、フォンタナ、アンセルモ、トーマス・シュッテ、フアン・ムニョスといった芸術家は、彼の遺した作品の永続的な重要性を認めています。
彫刻の主要な選抜作品、ほぼ全ての写真やドローイング、著作、数多くの書簡を網羅したこの包括的なモノグラフは、ロッソの制作プロセスの複雑さを浮き彫りにしています。特に、形態と物質性の限界を探求し、その結果として自作の異なるバージョンを制作するに至った彼の挑戦に光を当てています。
ロッソは、伝統的な意味での彫刻家ではありませんでした。木や石を用いることを避け、石膏や蝋といった柔らかい素材を扱いました。それは、儚い効果や繊細な形態を表現するのに適した素材であったからでした。形態や素材を絶えず変化させ、作品の複数のバージョンを制作しました。
ロッソにとって、彫刻と彫刻を視覚化することは、切り離せないものでした。そして、鑑賞者の視点から決定的な要素なった写真というメディアは、彼を究極の目標である「実態のない形態」へ導くものでした。
Luciano Fabroが、1996年4月の示唆に富むインタビューで語ったように「(それまでの)彫刻とは、核となるものから、物質を取り除くまたは付け加えることでした。しかし、ロッソはさらに一歩進み、視線があるものの上を通過する際、物質を取り除くまたは付け加える、そして主題を取り除いたり付け加えたりすることを提案した」

出版社:  Poligrafa
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  21.9 x 16.8 cm
状態:   新品
ページ数: 214ページ
その他:  カラー図版214点、ダブルトーン図版32点
刊行年:  2024年
ISBN:   9788434313767

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