リチャード・ディーベンコーン（1922〜1993年）は、アメリカの画家です。20代から30代の初めにかけては、抽象表現主義の影響を受け、荒々しいタッチの抽象画を描いていましたが、次第に、画面構成を強く意識した風景画や人物画へと作風をかえていきます（この作風の変化はマティスからの影響といわれています）。その後、1967年より彼は風景を直線的に抽象化したような抽象画をシリーズを描きました。
本書は、2011−12年にかけアメリカ合衆国各地を巡回した展覧会「オーシャン・パーク・シリーズ」にあわせ出版されたものです。「オーシャン・パーク・シリーズ」は、海や空の青、雲の白、植物の緑など、アメリカ西海岸の景色を思わせる明るい色彩と、交錯する直線による画面構成が特徴的な、ディーベンコーンの代表作です。ペインティングだけでなく、紙に絵の具やクレヨンで描かれたドローイング、版画の他、アトリエの写真などを豊富な図版で紹介しており、ボリュームのある一冊となっています。


出版社：　　Prestel
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　256ページ
サイズ：　　30.5 x 25.5cm
状態：　　　新刊
その他：　　カラー図版150点