ソフィ・カル(Sophie Calle 1953年 - )フランス・パリ出身の芸術家。80年代より芸術活動を始め、美術機関で教育を受けていない。7年間の放浪の旅からパリに戻った後、見知らぬ人を尾行したり28人の友人や赤の他人に自身のベッドで8時間寝てもらい撮影をするという作品を制作。自身の感情や記憶を扱った作品やプライベートな感情や行為を視覚化する作品などがある。それらの作品はフィクションなのかノンフィクションなのかも分からないまま、鑑賞者は追体験し様々なことを感じる。また、作品形態は写真とテキストという組み合わせが多く、それらの展示の際の構成は、鑑賞者を彼女の世界に導く。また、彼女の書籍は、アーティストブックのように凝った作りとなっており、どの書籍もサイズ・表紙・紙・配列・印刷に至るまで、本を開くだけで、作品を見るように手に取ることができる。

本書は、個人的な経験と普遍的な真実を結びつけるフランスの芸術家ソフィ・カルのインスタレーション作品をまとめています。カルは、写真家としてそしてインスタレーションアーティストとして、そのキャリアを通じて、個人的な旅を再現した作品らを制作してきました。2016年までの過去10年間のプロジェクトを紹介したこの書籍では、多くの図版が掲載されています。
ランダムに電話をかけ、見知らぬ人と会話をした「The Phone Booth, Garigiliano Bridge」や、元恋人からの別れの手紙に対する100人以上の女性からの回答や解釈をまとめた「Take Care of Yourself」、母への賛辞と生涯の夢の実現に触れた「The North Pole」、そして、ボストンのIsabella Stewart Gardner Museumで起きた強盗事件を元に制作された「"What do You See」、その他「Unfinished」、「Herein Lie Secrets」、「Photos without Stories」などを収録。


出版社：　　Prestel
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　24.2 x 17.1 cm
ページ数：　508ページ
状態：　　　新品
刊行年：　　2016年
ISBN：　　 9783791382043