ケリー・ジェームズ・マーシャル【The Histories】

ケリー・ジェームズ・マーシャル(Kerry James Marshall 1955年 - )アメリカ合衆国・アラバマ州出身の芸術家。黒人アメリカ人の生活を題材にした絵画で知られている。特に大型の絵画で、西洋の歴史画の伝統を基盤に、過去には明らかに不在であった人々を可視化している。美術史、公民権運動、コミック、SFそして自身の記憶など多岐にわたり言及する。
The School of Art and Design at the University of Illinois at Chicagoの絵画コースにて教鞭を執っていた。2016年には、シカゴ現代美術館にて回顧展を開催。

本書は、2025年9月20日から2026年1月18日まで、イギリス・ロンドンのRoyal Academy of Artsにて開催の展覧会を機に刊行されました。これまで最も包括的な出版物であり、半世紀にわたる軌跡を記念するものです。
理髪店、公営住宅、公園、美容室などを舞台にした構図で、黒人の身体を中心に据えることで、西洋絵画の歴史を複雑に変容させてきたマーシャルの活動を明らかにしてきます。
ナット・ターナーやハリエット・ダブマン、オラウダ・イクイアーノといった人物を追悼するために描いた肖像画の経緯についても言及します。本書で初めて公開となる新シリーズでは、アフリカの歴史におけるあまり知られていない側面を紹介します。展覧会で展示された全作品の図版が掲載され、ワシントンD.C.の大聖堂のステンドグラスや、その他の公共の委託作品に関する章も設けられています。
Mark Godfreyによる概説、Aria Dean、Darby English、Madeleine Grynsztejn、Cathérine Hug、Nikita Sena Quarshie、Rebecca Zorachによるエッセイ、ベンジャミン・H.D.ブクローとマーシャルの対談も収録されています。

出版社:  Royal Academy of Arts
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:   29 x 22 cm
ページ数: 256ページ
状態:   新刊
その他:  カラー図版140点
刊行年:  2025年
ISBN:   9781915815125

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