ジェフ・ウォール (Jeff Wall 1946年 - )カナダ・バンクーバー出身の芸術家。1970年代初頭のバンクーバーのアートシーンにおいても重要な一人とされている。写真作品と美術史研究で知られている。大型の写真作品は、歴史的絵画や自身の記憶をもとに再構築され、緻密な構成と光で、新たな絵画的写真を作り上げる。写真の新たに捉え直し、現代美術の分野での写真の位置付けに貢献した。1964年から1970年にUniversity of British Columbia Courtauld Institute of Artで美術史を学ぶ。1970年から1973年には、Courtauld Insitituteにて学ぶ。その後、いくつかの大学にて教鞭を執る。ダン・グラハム、ロドニー・グラハム、ロイ・アーデンや河原温などに関する著書も刊行している。
2002年ハッセルブラッド賞を受賞。

本書は、2009年に刊行されたJeff Wallの「Complete Edition(完全版) 」となります。1978年から制作に取り掛かったジェフ・ウォールの作品へのアプローチやプロセスについてを過去の主要なエッセイ・インタビューよりご覧いただけます。その一部のエッセイは、ジェフ・ウォール本人によって書かれたフランス画家の概念や彼らの絵画の戦略の論考となっています。また、世界の主要な現代美術館での個展の展示風景が収められています。(MOMA・ニューヨーク、TATE・ロンドン、ソフィア王立美術館・マドリッドなど)
完全版ということで作品の掲載数も多く、彼の写真の使用の仕方・概念などを十分に汲み取って頂ける書籍となっています。

出版社：　　Phaidon
タイプ：　　ハードカバー
ページ数：　280ページ
言語：　　　英語
サイズ：　　29.8 x 25.7cm
状態：　　　新刊