Medardo Rosso(メダルド・ロッソ 1858 - 1928年 ) イタリア・トリノ出身の芸術家。古典的な彫刻作品とは異なり、人々の生活モデルに印象派の新しい系譜を取り入れた叙情豊かな彫刻を制作。ミラノのブレア美術院にてスタッコの古典彫像やそれらの複製を学ぶ。古典的な彫刻のみに焦点を当てた授業に疑問を持ち、1882年にはフランス・パリを訪れ、印象派の系譜を取り入れた彫刻を制作し始める。1884年には、友人らによってパリにて初展覧会を開催、アンデパンダン展にも参加(エドガー・ドガやロダンに出会う）。1885年にミラノへ戻るが、後にパリにもアトリエを所有。それ以降、フランス・パリのみならずイギリス・ロンドン、アメリカ・ニューヨークでも展覧会を開催し評価を得る。晩年は、新しい作品を作ることはなく、以前の作品を修復していたと言われている。

本書は、2024年10月18日から2025年2月23日まで、オーストリア・ウィーンのMuseum moderner Kunst Stiftung Ludwig Wienと2025年3月29日から8月10日までスイス・バーゼルのKunstmuseum baselにて開催の展覧会を機に刊行されました。
オーギュスト・ロダンと共に19世紀の彫刻界に革命をもたらした、未だ過小評価されている芸術家メダルド・ロッソを再発見するためにまとめられた一冊です。芸術家であり、職人であり、美術理論家であり、インスタレーションの先駆的な存在でもあり、そして大々的なパフォーマンスの達人で、ロダンのライバルでもあったロッソは、モダニズムの偉大な先駆者の1人です。
本書には、50点以上の彫刻作品に加え、写真、フォトコラージュ、ドローイングなどを包括的に紹介しています。
また、書籍では、ロッソと直接的あるいは間接的に共鳴している芸術家50名の作品を厳選し、並行して掲載しており、それによってロッソの作品を文脈化しています。

出版社：　　Walther & Franz Konig
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　496ページ
サイズ：　　28.5 x 23.8 cm
状態：　　　新刊
その他：　　カラー図版450点
刊行年：　　2025年
ISBN：　　 9783753306131