久保田成子【Liquid Reality】

久保田成子(Shigeko Kubota 1937年 - 2015年)日本・新潟県出身の芸術家。ニューヨークを拠点に活動し、「ビデオ彫刻」を制作した先駆者の一人である。高校生の頃から絵画を学び、在学中に「二紀展」に入選。その後彫刻を志し、1956年に東京教育大学の彫塑科で学び、1960年には中学校にて教鞭を執る。祖母が設立した「邦千谷舞踏研究所」にて大野一雄、土方巽、塩見允枝子ら「グループ・音楽」など前衛芸術家らと交流する。1963年には第15回読売アンデパンダン展に参加。1964年には、フルクサスに参加するため、アメリカへ渡る。1965年から1967年までニューヨーク大学とニュースクール、ブルックリン美術館にて学び、1970年頃よりビデオ作品を手掛ける。1974年には、アンソロジー・フィルム・アーカイブスのビデオ・キュレーターを務め、多くの作家を紹介した。また1982年、東京にて開催された「トーキョー・ニューヨーク・ビデオ・エキスプレス」では、ニューヨークのビデオ作品を日本へ紹介し、そのレポートをMoMAのシンポジウムで発表するなど、日本とアメリカのビデオ・アートの交流にも尽力した。1975年に着手したビデオ彫刻では、最初の作品「ビデオ・ポエム」、シリーズ作品「デュシャンピアノ」、「メタ・マルセル:窓」などから、水や鏡の反射する素材と動きを導入したモーターを導入した「河」や「三つの山」、「自転車の車輪1、2、3」などがある。1991年に東京をはじめ各国を巡回する初個展を開催、1993年にはヴィネチア・ビエンナーレ、1996年にホイットニー美術館で個展を発表。夫はナム・ジュン・パイク。

本書は、2021年8月21日から2022年2月1日までアメリカのThe Museum of Modern Artにて開催の展覧会を機に刊行されました。初期の画像処ツールを用いて、個人的なそして芸術的な旅をするような異世界の肖像画や風景画、「電子のエネルギー」と合板、板金、鏡、水などの素材を組み合わせ、ポータブルビデオテクノロジーを新しい絵筆として操る先駆的なビデオ彫刻で新境地を開拓した、久保田の多層的な実践に新たな光を当てる内容となっています。
キュレーターErica Papernik-Shimizuと学者Gloria Suttonによるエッセイでは、1970年代初頭から1980年代半ばまでの彼女の主要なビデオ彫刻のセレクションを詳細に論述しています。また、ドローイング、アーカイブ、エフェメラを数多く掲載し、作品の文脈性を紹介します。

出版社:  MoMA
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 184ページ
サイズ:  27 x 23 cm
状態:   新刊
その他:  図版250点

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4,500円(内税)

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