ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm 1929年 - 1980年)デンマーク・オスターヴロー出身のデザイナー。
スチールに魅了され、シンプルで量産可能な家具の実現を探求し、シンプルな美しい機能的な造形を追求した。
1948年にグロンベックにて家具職人の見習いとしてスタートし、1950年から1952年までハンス・J・ウェグナーのスタジオに勤務。同時期、コペンハーゲンのThe Danish School of Arts and Craftsの夜間コースにて家具デザインを学ぶ。1950年代半ばより、友人であるEjvind Kold Christiansen社のために多くの家具を制作。1955年にはPK61Coffee Tableを発表。1950年から1960年にかけて、多数の受賞し、世界的な賞賛を得た。また、教職も執っており、多くのデザイナーを引率した。
現在は、フリッツハンセンがケアホルムコレクションの製造と販売を行なっている。

デンマークの家具デザインは、ボーエ・モーエンセン、ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、オーレ・ヴァンシャー、コーア・クリントなどの作品によって、1950年代から1960年代にかけて頂点に達しましたが、最も穏やかな形は、ポール・ケアホルムの作品に見出すことができます。「形を機能の一部とする」という目標は、全てのケアホルム作品に妥協なく表現されています。
彼は、スチール、レザー、籐、ガラスなどの素材を完璧に使用しました。細部に至るまで偶然ではなく、全てが構造コンセプトを明確にするのに役立っています。素材に対する感覚、品質、組み合わせは比類のないものでした。同時に、寸法を最小限に抑え、鋭い目でデンマーク家具デザインの叙情的な優雅さをもたらしました。
本書は、ポール・ケアホルムの人生と作品の様々な側面を解するために、著名な家具専門家と建築家によって執筆されました。多くの図版は、ケアホルムの友人であるKeld Helmer-Petersenが撮影しており、それらは、ケアホルムの天才性を彷彿とさせています。

出版社：　　The Danish Architectural Press
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　192ページ
サイズ：　　30.3 x 24.9 cm
状態：　　　新品
その他：　　カラー図版280点
刊行年： 1999年
ISBN：　　 9781636810034