レイチェル・ホワイトリード【The Mark of Trauma】

レイチェル・ホワイトリード( Rachel Whiteread 1963年 - )イギリス・ロンドン出身の芸術家。イギリスを代表する現代芸術家の一人。
オブジェクトをトレースする、そして、鋳造の終わったあとその型となった元のオブジェクトは取り除かれる。日常よく目にする一つのオブジェクトだけでなく、家や家具などを単一の素材:石膏・ゴム・樹脂などによって、細部にいたるまで全てをトレースし、その後にはトレースされたものたちは消えゆく作品を制作。
1990年にイースト・ロンドンのChisenhale Galleyにて「Ghost(1990年)」(家具や空間のできるものの内側に石膏を流しその空間を抜き出す作品)を発表。1993年にターナー賞を受賞。受賞後、同時期に取り掛かっていた「House(1993年)でも、取り壊される一軒の家の内側を「Ghost」と同じ手法を用いて型抜きした作品を制作。インタビューにて、彼女はこの制作方法について「空間や静寂の感覚をミイラ化する」と答えている。現在、「House」は取り壊され、写真でしか見ることのできない作品となっている。

本書は、イタリア・ベルガモの歴史的な場所、Palazzo Della RagioneのGAMeC-Moden and Contemporary Art Gallery Bergamoで展示されたサイトスペシフィックアートに関する短いエッセイ集シリーズの第一弾です。
ホワイトリードに、関心のある研究者や哲学者、学者の名前を提示するよう求めました。その人々の考えを基盤とし、今日の複雑さ通り抜ける道標としています。制作された作品を出発点としますが、必ずしもそれに捉われることはありません。
精神分析医のAngelo Antonio MoroniとPieto Roberto Goisisの言葉を通して、本書では、特にホワイトリードの作品「AND THE ANIMALS WERE SOLD」の集団的なトラウマの主な特徴について記述しています。

出版社:  Lenz Press
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語、イタリア語
サイズ:  18 x 11 cm
状態:   新品
ページ数: 96ページ
刊行年:  2024年
ISBN:   9791280579386

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