ジョルジュ・ブラック【Braque 1906-1914 - Inventor of Cubism】

ジョルジュ・ブラック(Georges Braque1882年 - 1963年)フランス・ヴァル=ドワーズ出身の芸術家。20世紀のフランスを代表する芸術家の一人でもある。1905年からのフォービィスム、そしてキュビズムの発展において重要な役割を果たす。1908年から1912年までの作品は、パブロ・ピカソの作品とも密接に関わっている、キュビズム作品においては、両者の作品の判別が何年もの間、困難であった。少年時代は、家業の見習いをしながら、夜間にアーヴルのエコール・デ・ボザールにて絵画を学ぶ。1900年にパリに移り、モンマルトル界隈に住居。初期は、印象派の作品を製作していたが、1905年からのフォービィスムに移行する。アンリ・マティスやアンドレ・ドランは、朝やかな色調を採用していたが、ブラックは、より落ち着いた色を好んだ。その後、ポール・セザンヌの影響を受け、次第にスタイルを変化させた。1908年から1912年は、幾何学と同時視点を反映した作品を製作。キュビズムが到来する。光と遠近法の効果の徹底的な研究を行い、画像を断片化し平面と三次元の両方に見えるよう陰影をつける手法を見つけた。パブロ・ピカソと緊密な協力関係を築き、二人の芸術家の生産的なコラボレーションを行なった。兵役後、1916年後半には絵画製作を再開、今までの激しい抽象画がを和らげた。また、リトグラフや挿絵、彫刻作品のを制作した。現在、作品は、世界の主要な美術館に収められている。

本書は、2021年9月25日から2022年1月23日にドイツ・デュッセルドルフのK20+K21にて開催の展覧会を機に刊行されました。
フランスの前衛芸術の先駆者をキュビズムの最初の実践者として再評価することを目指した展覧会でした。第一次世界大戦前の8年間、若きジョルジュ・ブラックとパブロ・ピカソは、近代絵画史上で最も革命的な段階であるキュビズムを形作り始めました。ブラックの激動の時代である大戦前の時代に焦点を当て、フォーヴィスム、原始のキュビズム、初期のキュビズム、そして最終的なキュビズムへと、芸術家らが築き上げた前衛芸術のプロセスを明らかにしています。
ブラックの進化の驚くべきスピードや激しさは、現代美術の表現主義から抽象主義へ移行に驚くほどよく似ています。
世界中の美術館や個人コレクションから60点の作品を集めたこの本は、前例のない技術の進歩、新しい思想の流派、そして西ヨーロッパの日常生活の全体的な加速の中で、ブラックのキャリアを文脈化した学術的な評価を紹介しています。また、ここには動画の発明によって提供された資料も含まれています。映画のスチール写真、ドキュメンタリー、アーカイブ資料などが、読者に視覚芸術におけるダイナミゼーションと美学の発展、そして戦前の視覚的革新と現在のメディア画像の繋がりを理解することを助けます。
ブラックの死後、半世紀以上が経過しましたが、彼の素晴らしい経歴を再度探求することで、ギヨーム・アポリネールがキュビズム芸術の「touchstone」(試金石)とみなした芸術家への理解が深まります。

出版社:  Prestel
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語、ドイツ語
サイズ:  28.8 x 24 cm
状態:   新品
ページ数: 256ページ
刊行年:  2021年
ISBN:   9783791379159

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