リチャード・ミズラック(Richard Misrach 1949年 - )アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身の写真家。同国を代表する写真家の一人であり、1970年代以降、カラー写真と大判写真の先駆者として知られる。
1971年にThe University of California, Berkeleyにて心理学を学び、学士号を取得。
50年以上にわたって、環境を意識したアメリカ西部のダイナミックな風景を撮影してきた。大判のカラー風景写真には、人的介入、産業開発、核実験、石油化学汚染が、自然界に及ぼす壊滅的な生態学的影響を記録している。
作品「Desert Cantos (デザート・カントス)」は、40の異なるが関連性のある砂漠の海、岩石層、雲の別世界のような写真が、砂漠の火災、核実験場、動物の埋葬地などと並置されている。人類と自然の複雑なつながりを探求したものである。
環境の変化や人と自然の現在を捉えた写真作品など、彼の写真の哲学は、多くの批評家から認められている。

本書は、リチャード・ミズラックと作曲家/パフォーマーのギジェルモ・ガリンドのユニークなコラボレーションをまとめています。
ミズラックは、2004年からアメリカとメキシコの2000マイルの国境を撮影し、2009年からはさらに焦点を絞ってきました。これらは、場所とそこに対する人間の複雑な関係を研究する多面的なアプローチであり、進行中のシリーズDesert Cantosの最新のインスタレーションです。
ミズラックとがリンドは、移住者の遺物を記録し変容させ、共同で作品を制作しました。水のボトル、衣類、バックパック、国境警備隊のタイヤ、散弾銃の弾丸、梯子、国境の壁の一部などをミズラックが収集し、ガリンドは、ユニークな音生成装置として演奏する楽器を制作しました。また、ミズラックの写真を出発点とした楽譜も構想しました。

さらにプロジェクトの一環として、期間限定でこの書籍を購入するとその一部が寄付されるというキャンペーンが行われました。(現在は終了)

出版社：　　Aperture
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　27.3 x 34.3 cm
ページ数：　274ページ
状態：　　　新品
刊行年：　 2016年
ISBN：　　 9781597112895