ヨゼフ・アルバース (Josef Albers 1888年 - 1976年)ドイツ・ノルトライン＝ヴェストファーレン州出身の芸術家。1920年よりバウハウスのヨハネス・イッテンの元で学び、1925年にデッサウにバウハウスが移転した頃より、自身も同校で教鞭を執る。(同時期にアニー・アルバースと結婚)1933年には、アメリカ合衆国へ移り、ブラックマウンテンカレッジにて教鞭を執る。アルバースの色彩論「色彩構成」は、今なお多くの人々に影響を与えている。遠近法（透視図法）的な空間と異なり、アルバースの作品は、色彩による錯視のメカニズムを利用して、空間を運動へと導く。錯視の効果が他の影響を受けないように、あえて直線を組み合わせた作品を制作。しかしその直線は、ずっと見ていても飽きない豊かな空間とリズムを持つ。ヨハネス・イッテンの色彩論は今でも美術／デザインの基礎とされていますが、アルバースのさらに一歩進んだ色彩理論を展開している。20世紀の現代美術教育のプログラムを形成した。

ヨゼフ・アルバースの画期的なシリーズ「Homage to the Square」は、およそ2000枚の油絵で構成されています。アルバースの25年以上にもわたる絶え間ない研究の成果は、簡素化された言語を同じように実践する多くのミニマル／コンセプチュアルの若い芸術家たちに、インスピレーションを与え続けています。
本書は、アルバースの繊細な美学の秘密を探求し、前提にした条件を明確にしています。「正方形の意味は？」「色の印象はどのようなものですか？そして、時期によって、色の印象や素材の使い方はどのように変化しますか？」
論文、アーカイブ、そしてヨゼフ・アルバースの研究家であるMargrit Rowellとドナルド・ジャッドによるエッセイなどを収録し、図版200点以上を掲載した一冊です。また、初期のヨーロッパとその後のアメリカでのアルバースの活動に影響を与えた、インスピレーションの源にも光を当て、美術史を追いかけます。


出版社：　　Hatje Cantz
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
サイズ：　　30.3 x 22 cm
状態：　　　新品
ページ数：　356ページ
その他：　　カラー図版220点
刊行年：　　2023年
ISBN：　　 9783775754163