エディス・ヒース【Philosophies】

エディス・ヒース(Edith Kiertzner Heath 1911年 - 2005年)アメリカ合衆国・アイオワ州出身の陶芸家。Heath Ceramicsの創設者。同社は、「Heathware」を含むミッドセンチュリーモダンの陶器製テーブルウェアや建築用タイルで知られ、1948年の創業以来、カリフォルニア州サウサリートで事業を継続している(経営権は売却)。Chicago Normal Schoolにて美術教育を学び、1934年に卒業。 Art Institute of Chicagoにて、短時間の陶芸コースを受容。1938年にイリノイ州のFederal Art Project training schoolに召喚され、モホリ=ナジ・ラースローに師事。結婚後にミッドセンチュリーの中心地であったサンフランシスコに移住し、自家製ろくろで作陶を続ける。また、教鞭をとりながら自身も美術学校の聴講生となった。1943年に様々な金属を粘土と混合し、特性を生み出す実験を試み、西海岸の粘土の素地を採取した。また、当時としては画期的であったスペックルを含む釉薬など、特注の釉薬開発も行なった。1944年に最初の大きな展示を行なった。第二次世界大戦後、イームズ夫妻、エヴァ・ジーゼル、マルグリット・ヴァルデンハイン、ライト夫妻らと共にHeath Ceramicsを創設。

本書は、2021年にアメリカ・カリフォルニア州のOakland Museum of Californiaにて開催された展覧会を機に刊行されました。
エディス・ヒースとHeath Ceramicsの歴史について、これまでで最も包括的な資料であり、第二次世界大戦後のアメリカにおいて最も重要な創造力の一つであるヒースの哲学の基盤と影響に焦点を当てています。豊富な図版を掲載したこの書籍は、序文、前書き、ビジュアルヒストリー、製品と食器の釉薬の歴史に加え、カリフォルニア大学バークレー校の環境デザインアーカイブ(EDA)所蔵のBrian and Edith Heath/Heath Ceramics Collection を用いて研究を行なった芸術家や研究者による13の章が収録されています。
環境、フェミニズム、実験、建築、政治、コラボレーションといったテーマについて充実した内容で、詳細な解説を提供し、エディス・ヒースの物語が現代の生活と社会に及ぼす影響を確固たるものにしています。
テーマ別に構成され、あまり知られていない物語に焦点を置き、滅多に見ることのできない図版を掲載しています。ヒースは、自身の食器を単なるオブジェのコレクション以上のものと捉えています。それは、戦後のアメリカ西海岸のライフスタイルを反映した、優れたデザインのステートメントでした。
本書は、ヒース・カンパニーの伝統的な直線的な物語ではなく、ヒースを陶磁器のデザイン史に据え、影響力がありながらあまり知られていない人物として紹介します。ここにまとめられたテキストと豊富な図版は、第二次世界大戦後のデザイン、物質文化、そしてカリフォルニアの歴史に関心をもつ幅広い読者に訴求力を持つでしょう。

出版社:  Information Office
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 320ページ
サイズ:  24.7 x 17.8cm
状態:   新品
刊行年:  2021年
ISBN : 9781988860121

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