マンマ・アンダーソン【Adieu Maria Mgdalena】

マンマ・アンダーソン (Mamma Andersson 1962年 - ) スウェーデン・ルレオ出身。スウェーデンの現代アーティストの中で、重要な人物の一人。現在は、同国・ストックホルムを拠点に活動している。1986年から1993年、Royal University College of Fine Arts in Stockholmにて学ぶ。映画のイメージや劇場のセット、その時代特有のインテリアなどに触発されながら、朧気で意味深長な構図を用いる。全体的な構成は、世紀末前後の北欧の伝統的な具象絵画を思わせますが、平坦な構成や絵の具の厚塗り、筆跡のテクスチャーは独特の世界を作り出している。2003年には、ヴェネチア・ビエンナーレに参加。2010年には、アメリカ・コロラドのThe Aspen Art Museumにて初個展を開催。Karin Mamma Andersson とも表記される。

本書は、フランス・パリのDavid Zwirner Galleyでの初個展を記念して刊行され、近作を収めた他の3冊の作品集と併刊されており、マンマ・アンダーソンの人生における過去の局面への比喩的な別れを告げるものです。
「Adieu Maria Mgdalena」は、マンマ・アンダーソンの作品中に繰り返し登場するテーマやモチーフを考察し、喪失に関連した複雑て強い感情を描き出しています。カール・フレドリック・ヒルやヴィルヘルム・ハンマースホイといった北欧の画家たちの作品にインスピレーションを得てアンダーソンは、内面と外界の緊張関係を探求し、作品に忘れがたい静寂と内省を吹き込んでいます。
初期の絵画とは異なり、本作は主にキャンバスを用いて制作されています。キャンバスという支持体によって、アンダーションはより大きなスケールで創作し、絵画空間における構成の可能性を広げています。
トロンプルイユ技法を用いて、自身の家や創造の中から得た不思議な室内風景を重ね、家庭空間に微妙な閉ざされた狭い空間を生み出しています。それは、表象とイメージの相互作用です。
書籍には、アンダーソンと頻繁にコラボレーションを行う作家Karl Ove Knausgaardによるテキストを収録。重曹的な次元を喚起するアンダーソンの手法について夢想的な視点を提供しています。

出版社:  David Zwirner Books
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  30 x 23.5 cm
状態:   新品
ページ数: 56ページ
その他:  図版24点
刊行年:  2025年
ISBN:   9781644231685

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8,580円(内税)

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