ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans, 1968年 - )ドイツ・レムシャイト出身の芸術家。交換留学でイングランドを訪れ、1990年から1992年に南イングランドのボーンマス大学にて学ぶ。1994年には、NYに一年滞在。1992年頃より、ロンドンのクラブやゲイカルチャーなど、自身の友人や若い世代の人々の「現在」を写したスナップ写真や、それらの写真を掲載した雑誌によって注目を浴びる。2000年には、ターナー賞を写真家として、そしてイギリス人以外の芸術家として、初めて受賞する。
彼の目線で切り取られた写真は、ある種のコンテクストを含み、様々な実験的試みがなされる現像過程や、空間的に配置され、額装ではなくピンやテープで留められた展示まで、一貫した制作姿勢を見ることが出来る。一部の展覧会でのシリーズを見た人は、タイポロジー的だとも評している。
ティルマンスは、「for the chosen few, flying Concorde is apparently a glamorous but cramped and slightly boring routine while to watch it in air, landing or taking off is a strange and free spectacle, a super modern anachronism and an image of the desire to overcome time and distance through technology」と話しました。
内側の表紙のフラップ説明文以外は、一切記述はなく、このアーティストブックとも言える書籍「Concord」(初版1997年、第6刷2025年)nには、離陸、着陸、飛行中のコンコルドのカラー写真62点が収められています。時には空を飛ぶ鳥のようなシルエットが写されているものもあります。これらの写真は、この伝説的なフランスの航空機がもつ美しさだけでなく、環境問題についても語っており、ティルマンスはその両面をカジュアルながら形式的にもエレガントで特徴的なスタイルで捉えています。
出版社: Waltherr&Franz Konig
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
サイズ: 24.1 x 16.5 cm
状態: 新品
ページ数: 128ページ
その他: カラー図版62点
刊行年: 2025年(第6刷)
ISBN: 9783960981671