スティーブン・ショア【American Surface】
スティーブン・ショア(Stephen Shore 1947年 - )アメリカを代表する写真家。幼少期よりカメラを使用し、14歳でニューヨーク近代美術館にコレクションされている。10代の頃にアンディー・ウォーホールのFactoryに出入りし刺激を受けると共に、アーティストやウォーホルを取り巻く人々を写真に収め、1971年にはメトロポリタン美術館にて個展を行った(故人を除く)最初の写真家となる。その後、全米を旅しながら、ノスタルジーを感じさせるアメリカ特有の風景を収めたフォト・ダイヤリー『America Surfaces』を制作。それまで、写真作品としては認められていなかったカラー写真を作品制作に使用したことから、ウィリアム・エグルストン等と共に『ニュ・カラー・フォトグラフィー』の作家と呼ばれ高い評価を得た。以降も、大判カメラによる緻密な描写と大きなプリントを特徴とする風景写真の制作を続け、現在活躍中のアンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートなど多くのアーティストに大きな影響を与えている。1999年ドイツでの『America Surfaces』展や、2003年イギリス、テート・モダンでの『Cruel and Tender』展など数多くの作品展を行い、世界中の美術館にてコレクションされている。 1972年、ショアはニューヨークを離れ、友人と共にテキサス州のアマリロへと出発しました。彼は車の運転ができなかったため、助手席の窓枠を通して、ニューヨーカーの生活とは異なるアメリカ中部の魅力と熱気に驚きます。 その年の後半、彼は再び旅に出ます。今度は、運転免許証とRollei 35のコンパクトカメラと共に、観光客の目を通して国中を探検します。ショアは、このプロジェクトを「American Surfaces」と名付け、様々な場所や人との束の間の出会いを記録しました。 撮影を終え、何百ものフィルムロールの入ったバッグと共にニューヨークに戻ったショアは、このプロジェクトのコンセプトに忠実に、当時の観光客の多くがそうしたように、ニュージャージーにあるコダックのラボにて現像とプリントを行いました。 ショアの代表的な写真集「American Surface」の拡張版が、再びPhaidon社より刊行されました。 本書は、1972年から1973にかけてアメリカを旅したショアの多くのカラー写真によって緻密に構成されています。1970年代のアメリカの街と人、そして生活風景を伝えると共に、我々の享楽的な生活や消費者志向の世界のドキュメントとしても興味深い一冊です。2005年にPhaidon社によって初版が刊行された際には320点の写真が掲載されていましたが、本書はその拡張版&改訂版となります。 出版社: Phaidon タイプ: ハードカバー 言語: 英語 ページ数: 232ページ サイズ: 24.5 x 21 cm 状態: 新刊 その他: セカンドエディション
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