マンマ・アンダーソン (Mamma Andersson 1962年 - ) スウェーデン・ルレオ出身。スウェーデンの現代アーティストの中で、重要な人物の一人。現在は、同国・ストックホルムを拠点に活動している。1986年から1993年、Royal University College of Fine Arts in Stockholmにて学ぶ。映画のイメージや劇場のセット、その時代特有のインテリアなどに触発されながら、朧気で意味深長な構図を用いる。全体的な構成は、世紀末前後の北欧の伝統的な具象絵画を思わせますが、平坦な構成や絵の具の厚塗り、筆跡のテクスチャーは独特の世界を作り出している。2003年には、ヴェネチア・ビエンナーレに参加。2010年には、アメリカ・コロラドのThe Aspen Art Museumにて初個展を開催。Karin Mamma Andersson とも表記される。
本書は、2021年6月21日から10月10日まで、デンマーク・フムレベックのLouisiana Museum of Modern Artにて開催の展覧会を機に刊行されました。この展覧会では、マンマ・アンダーソンの約20年間の作品と2021年作のシリーズが展示されました。
アンダーソンは、彼女の世代の画家の中でも最も重要な一人に数えられ、独自の絵画言語を巧みに解釈する卓越した芸術家です。幻夢的な構成、色彩、そして物質性の感覚を駆使し、静物画、室内画、風景画といった古典的な絵画ジャンルに独自の解釈を見出してきました。作品の核心は、幾重にも重ねた層によって生み出されます。キャンバスに描かれた油彩はスプレーペイントで覆われ、薄い帯状に絵の具が表面を滑るように描かれ、物質的な豊かさと多様性を引き出します。
この書籍には、いくつかの寄稿に加え、展覧会キュレーターとアンダーソンとの対談も収録されています。
出版社: Louisiana Museum of Modern Art
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 31 x 24.2 cm
状態: 新品
ページ数: 176 ページ
その他: カラー図版80点、白黒図版5点
刊行年: 2025年
ISBN: 9788793659414