ステファヌ・マラルメ(Stephane Mallarme 1842年 - 1898年)フランス・パリ出身の詩人。19世紀フランス象徴派の代表的詩人の一人でもある。作品は、キュビズム、未来派、ダダイズム、シュルレアリスムなど20世紀初頭のいくつかの革新的な芸術運動を予見し影響を与えた。マラルメの詩と思索の難解さは、初期作品からも窺うことができ、それは後期の散文にもその傾向を見ることができる。文法よりも詩的リズムを重視したことなどが理由として挙げられる。
エドガー・アラン・ポーの「詩の原理」をもとに創作した詩で知られ、第三共和政下のパリで、英語を教えながら創作活動を行なった。代表作には。「半獣神の午後」、「バーシュ」、「詩集」、「骰子一擲」、散文集「ディヴァガシオン」。
フランスの詩人、ステファヌ・マラルメは、概念的にも物質的にもモダニズムにおける「本」の偉大な擁護者でした。彼の最も有名な言葉はおそらく「Everything in the world exists in order to end up as a book.」でしょう。ユイスマンスからアッシュベリーに至る文学、マネからブロータースに至る美術、ドビュッシーからブーレーズに至る音楽、そしてブランショからランシエールに至る哲学など計り知れない影響を与えたマラルメは、30年以上かけて「Le Livre」と名づけたプロジェクトに取り組みました。この伝説的な未完のプロジェクトが、この書籍で初めて英訳されます。
「Le Livre (The Book)」は、マラルメの総合芸術作品であり、あらゆる「本」を包含する一冊の本でした。彼の死後、1957年にフランス語で出版された草稿集と覚書は、神秘的で叙情的であり、また素晴らしく平凡なものでした。
例えば、多くの記述は理想的な本の寸法、ページ数、そして印刷コストに関することです。楽譜のように行は並べられ、広大な余白が設けられる。頻繁に引用され抜粋されることはありますが、全文が翻訳されることはなかった「Le Livre (The Book)」は、それ自体の構造を描いた視覚的な詩であり、「all existing relations between everything」を明らかにすることを意図した宇宙的な建築の足場のようなものでした。
出版社: Exact Change
タイプ: ペーパーバック
言語: 英語
ページ数: 240ページ
サイズ: 20.3 × 15.2 cm
状態: 新刊
刊行年: 2018年
ISBN: 9781878972422