ピート・アウドルフ(Piet Oudolf 1944年 - )オランダ・ハールレム出身のガーデンデザイナー/育苗管理者。New Perennial Movement (ニューペレニアルムーブメント)においてリーダー的存在であり、そのデザインと植栽構成には、花の色彩だけでなく構造も配慮されており、選ばれた多年草や草本植物の大胆な散布が用いられている。特に多年生植物を用いて、自然主義的なアプローチでガーデニングに取り組む。
植え付け後の多年生植物の安定性は、彼のデザインのキーポイントであり、特に寿命の長い群生種の使用が重要である。その結果、事前の手書きのデザインに大きく逸脱することなく、状態が維持されている。
1980年に妻アンジャと育苗管理農園を設立してから、植栽の全体的なプローチは進化し続けている。スタイルの発展は、画家の視点から生態学者の視点への移行と説明している。
2004年にアメリカ合衆国・シカゴのThe Lurie Gardenにて初めて公共の作品に着手した。現在は、世界中でその庭を見ることができる。

本書は、オランダを代表するガーデンデザイナー、ピート・アウドルフの主要なモノグラフです。彼の庭園とこれまでで最大のドローイングコレクションを掲載しています。
アウドルフの庭に足を踏み入れると、多年草や季節の色彩と質感に満ちた夢のような草原の風景に出会います。この書籍は、アウドルフと緊密なコラボレーションによって制作され、ニューヨークのハイラインやドイツ・アムマインのヴィトラキャンパスまで、世界中せ手がけた庭園を紹介しています。また、シカゴのLurie GardenやハウザーアンドワースのSomerset and Menorca、ヴェネチアビエンナーレ、 Singer Museum、Belle Isle in Detroit、ノーマなど有名なものからあまり知られていないものまで、園芸と芸術の両方の観点から、作品と創作活動への斬新な洞察をまとめています。
デザインプロセス、作業方法、インスピレーションに関する前例のないまとまった書籍であり、オリジナルのスケッチとドローイングを多数掲載しています。その多くは、本書にて初めて公開されたものです。
そして、アウドルフの経歴と重要性について新たな視点を提供します。また、主要なデザインを説明した見開きページや折り込みページなども含まれています。

出版社：　　Phaidon
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　276ページ
サイズ：　　29 × 25 cm
状態：　　　新刊
その他：　　図版200点
刊行年：　　2023年
ISBN：　　 9781838664244