ラウル・デ・カイザー【Early Works: Catalogue of Painting 1964-1980】

ラウル・デ・カイザー(Raoul De Keyser 1930年 - 2012年)ベルギー・ダインゼ出身の芸術家。色彩と形状の関係を繊細にそして感情豊かに表現する絵画で知られている。洗練され落ち着いた絵画は、自然界や具象的なイメージを暗示しながらも、解釈や経験を制限するような物語性や簡略化された枠組みを示唆することはない。具象と抽象を融合させることで、日常の経験に高度な感性を与えることを目指したニュー・ビジョンの一員でもあった。具象と抽象の間のような、独自の有機的な形へ洗練された絵画を制作。10代の頃より独学で絵を描き、1963年から1年間は絵画スクールに通う。1960年以降から欧州にて展覧会に参加。1970年頃より油画を制作し始め、1980年代後半より国際的に認知される。現在、作品は世界の主要な美術館に収蔵されている。

本書は、ラウル・デ・カイザーのこれまでにあまり研究されてこなかった初期作品に焦点を当て、1964年から1980年にかけて制作された作品群をまとめたカタログレゾネです。
1980年代後半から2000年代初頭のかけて、欧州絵画を代表する画家であったデ・カイザーですが、1940年代には絵画制作を開始し、1950年代初頭に一度、芸術活動を中断し公務員兼ジャーナリストとなりました。1964年にようやく絵画制作を再開し、ラヴェール、ダイン、ヘルド、ノーランドの影響を融合した作品を制作しました。その後、独自の表現様式を確立し、1970年代にはより控えめな作風へと進化しました。この書籍では、広範なアーカイブ調査に基づき、これまで未発表であった作品、写真、ポスター、文書を掲載しています。

出版社:  Walther Konig, Koln
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  29.6 x 25 cm
ページ数: 256ページ
状態:   新品
その他:  カラー図版775点
刊行年:  2025年
ISBN:   9783753305608

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