ソフィ・カル(Sophie Calle 1953年 - )フランス・パリ出身の芸術家。80年代より芸術活動を始め、美術機関で教育を受けていない。7年間の放浪の旅からパリに戻った後、見知らぬ人を尾行したり28人の友人や赤の他人に自身のベッドで8時間寝てもらい撮影をするという作品を制作。自身の感情や記憶を扱った作品やプライベートな感情や行為を視覚化する作品などがある。それらの作品はフィクションなのかノンフィクションなのかも分からないまま、鑑賞者は追体験し様々なことを感じる。また、作品形態は写真とテキストという組み合わせが多く、それらの展示の際の構成は、鑑賞者を彼女の世界に導く。また、彼女の書籍は、アーティストブックのように凝った作りとなっており、どの書籍もサイズ・表紙・紙・配列・印刷に至るまで、本を開くだけで、作品を見るように手に取ることができる。
本書は、「The Address Book」(2012)や「Suits Venitienne」(2015)などのソフィ・カルの書籍を手がけるSiglioから、初めて刊行された「The Hotel」の英語版です。
以前は、「Double Game」に収録されていた作品の一つでもあります。書籍は、アーティストと密接に協力しながら制作され、美しいデザインとなっています。
1981年、ソフィ・カルは、ベネチアのホテルCで働いていました。ホテルの4階には、12の部屋があり、カルは、宿泊客の痕跡を収集し記録します。ホテルの日常と非日常の目録のような一冊。
出版社: Siglio
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 20.1 x 15.5 cm
ページ数: 224ページ
状態: 新品
刊行年: 2021年
ISBN: 9781938221293