リー・ウーファン【Lee Ufan】

リー・ウーファン(李 禹煥 Lee U-Fan 1936年 - )大韓民国慶尚南道出身の芸術家。もの派を理論的に主導した事でも知られる。鑑賞者と作品の関係性、そして空間や時間を考慮した型破りな芸術的プロセスで制作を行う。1956年ソウル大学校美術大学中退後に来日。1961年日本大学文理学部哲学科を卒業。1967年に、東京の佐藤画廊にて初個展を開催。1960年代半ばに政策された一連のドローイングは、Line seriesの土台にもなった。東洋と西洋の美学と哲学の融合に基づき、視覚言語を蒸留したこれらの作品は、システムの構造や点と線のフィールドを介して、そして緊張感を維持したまま、時間の経過を捉えた。1973年から2007年には埼玉芸術大学にて教鞭を執った。1980年からは、From Wind (1982-86)やWith Winds(1987-91)、Correspondence(1991-2006)、Dialogue(2006-)やサイトスペシフィックなインスタレーションシリーズも制作した。2010年には、直島に美術館を開設。2014年には、フランスのヴェルサイユ宮殿の庭園にて大規模な展示を行った。

本書は、2023年10月27日から2024年3月10日まで、ドイツ・ベルリンのHamnurger Bahnhof Nationalgalerieにて開催の回顧展を機に刊行されました。
ドイツで初めてのリー・ウーファンの回顧展であるこの展示では、過去50年間の活動の中から、約50点の作品が集められました。ベルリンのGemaeldegalerieが所蔵するレンブラントの歴史的な絵画である「ベルベットのベレー帽を被った自画像」(1634)が、ウーファンの大規模なインスタレーション「Relatum - The Mirror Road」(2016-23)と並んで展示されました。いくつかの作品の中で、欧州のルーツの言及するウーファンは、多層的な対話を繰り広げています。
その他、本書では豊富なインスタレーション写真、戦後の日本と韓国における芸術運動への影響、1968年から1965年までの東京での活動「もの派」について、また1970年代半ばの抽象画が韓国の「単色画」(Dansaekhwa)についてなどが収録されています。

掲載テキスト:
• World and Structure. Collapse of the Object. Lee Ufan, 1969
• Seeing and Remembering. Yusuke Nakahara, 1973
• East and West: Their Hearts and Their Art. Round-table discussion with
• Joseph Love, Vlasta Cihakova and Lee Ufan, 1974
• Notes 1961 – 1977. Lee Ufan
• The Paintings of Lee Ufan. Yoshiaki Inui, 1980
• Lee Ufan. Artworks are Absolute Events. Interview with Lee Ufan, 1983
• Lee Ufan. The Death of Expression. Haruo Sanda, 1991

出版社:  Silvana Editotale
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語 、ドイツ語
ページ数: 268ページ
サイズ:  24 x 17 cm
状態:   新刊
その他:  図版100点
刊行年:  2024年
ISBN: 9788836656448

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4,730円(内税)

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