クルト・シュヴィッタース【Schwitters in Norway】

クルト・シュヴィッタース(Kurt Schwitters 1887年 - 1948年)ドイツ北部ハノーファー出身の芸術家。第一次大戦後のダダイスムの流れを汲む、ドイツの芸術運動『メルツ』の創始者もある。ドレスデンの芸術アカデミーにて学び、表現主義的な絵画作品を制作・発表。その後1918年に、ベルリンのアヴァンギャルドのメンバーであった、ラウル・ハウスマン、ハンナ・ヘッヒ、ハンス(ジャン)・アルプらとの出会いから、彼が「すべてが破壊されてしまい、新しいものは断片から作らなければならなかった。それが『メルツ』だ。」と語る、新たな芸術運動として『メルツ』を構想し、『メルツ絵画』と呼ばれる日常の中にあるラベル、バスのチケット、布、木片などのオブジェクトを用いたコラージュ作品の制作を開始。
新たな芸術を模索する雑誌『メルツ』を刊行し、その他にも、アーティストブック、彫刻、空間を使った作品、音響詩など様々な作品を生み出す。また、『メルツバウ(メルツ建築)』の構想も行った。
芸術のあり方を拡張するメルツの思想は、ジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグ、エドゥアルド・パオロッツィ、リチャード・ハミルトン、ヨーゼフ・ボイス等多くの現代アーティストに影響を与えている。

1930年、ノルウェーのディプヴァスシッタを旅した人なら、クルト・シュヴィッタースというあり得ない人物に出会ったことがあるかもしれません。彼は、そこで風景画や肖像画を観光客に売っていたからです。
シュヴィッタースは、1929年に初めてノルウェーを訪れ、その地の美しさを発見し、ノルウェー北西部で休暇を過ごしていました。
1937年1月、シュヴィッタースは息子のエルンストを追って亡命し、オスロ近郊に2番目のMerzbau, the Haus am Bakken(坂の家)を建設しました。1940年4月にドイツ軍がノルウェーを占領するまで、彼はそこに住んでいました。
本書は、この芸術家の生涯において、特に生産的な時期に制作され、また、石、流木、羽毛などの自然素材を顕著に使用した、より自由で色彩豊かなコラージュやアッサンブラージュ、抽象画、風景画を初めて取り上げた一冊です。約100点のカラー図版が掲載され、見応えある書籍となっています。

※"表紙に多数のスレ跡、角部分に軽い傷み"。
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出版社:  Hatje Cantz
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
サイズ:  28.5 x 24 cm
ページ数: 212ページ
状態:   新古品
刊行年:  2009年
ISBN:   9783775724203

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8,250円(内税)

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