ヘレン・フランケンサーラー【Move and Make】

ヘレン・フランケンサーラー(Helen Frankenthaler 1928年 - 2011年)アメリカ合衆国・ニューヨーク出身の画家。1960年代に始まったカラーフィールド・ペインティングを代表する画家でもある。アーシル・ゴーキー、ヴァシリー・カンディンスキー、ジャクソン・ポロックなどから影響を受けながら抽象表現主義の独自のスタイルを築き上げ、抽象表現主義のプロセスに新しい方向性を見出したといわれる手法を発見する。
下塗りをしていないキャンバス(ロウ・キャンバス)上に薄く溶いた絵の具を染み込ませ直接描く「ソーク・ステイン (Staining)」技法を開発。この手法は、重力だけではなく、素材の持つ特徴によりコントロールの出来ない部分が生まれる。オイルの滲みは、ポロックのドリッピングをより抒情的な方向へ展開させたと言える。(「山と海」はその最初の作例とされている)。この新しい試みにより、男性支配のニューヨーク・スクールにおいて重要な作家の一人となり、モーリス・ルイスや他の画家たちに大いに影響を与えた。

本書は、2025年3月16日から9月28日まで、ドイツ・ヴィースバーデンのMuseum Reinhard Ernstで開催の展覧会を機に刊行されました。20年以上ぶりのドイツでの大規模な個展となった本展は、世界最大のフランケンサラーの個人コレクションを包括的に感慨できる展示であり、約50点の作品を鑑賞する事ができました。書籍では、75点のカラー図版を掲載し、この記念すべき展覧会をまとめています。
フランケンサーラーの40年にわたる弛まぬ努力を辿る旅を通して、絵画というメディアへの献身をご覧いただける一冊です。

出版社:  Hirmer
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
サイズ:  30.7 x 25 cm
状態:   新品
ページ数: 160ページ
図版:   カラー図版75点
刊行年:  2025年
ISBN:   9783777445380

販売価格

7,590円(内税)

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