ポール・セザンヌ (Paul Cezanne 1839 - 1906年) 南フランス・エクス=アン=プロヴァンス出身。フランスを代表する画家。ポスト印象派の画家、近代絵画の父と紹介されることが多い。
筆のタッチを長方形(や正方形)に保ち、キャンバス上で色を混ぜ、じっくりと時間をかけて描かれた作風を特徴とする。色彩による調和によって生まれるフォルムにより、伝統的絵画の手法である遠近法を排除し新しい絵画を描いた。
1860年代、印象派の画家と知られるクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールに出会い、またウジェーヌ・ドラクロアやギュスターヴ・クールベ、エドゥアール・マネらより影響を受けた。パリ・コミューンの混乱終了後の1870年には、ピサロより印象主義の技法を取得し、1880年には、自身の絵画への探求の違いから印象派の画家たちから距離をとった。1895年、パリで初個展を開催し成功をおさめる。1900年は、最晩年となり故郷:エクス=アン=プロヴァンスの美しいアトリエで自身の絵画への道に邁進した。
本書は、2026年1月25日から5月25日まで、スイス・バーゼルのFoudation Beyelerにて開催の展覧会を機に刊行されました。近代美術の父と称されるポール・セザンヌの晩年の作品に焦点当てた展覧会です。
セザンヌは、19世紀を代表する最も影響力のある芸術家の一人であり、近代美術史における重要な人物です。モダニズムの先駆者とも称される彼は、従来の慣習を打ち破り、空間、構造、色彩の認識方法を再定義しました。
遠近法の基礎を意図的に否定することで、視覚体験の複雑さを捉えるために、色彩と形態の繊細な変化を通して世界を構築しました。この革新的なアプローチは、キュビズムの基礎を築き、20世紀の抽象芸術の出現にも大きな影響を与えました。
この書籍でも、セザンヌのキャリアにおける最も重要な時期に焦点を当て、静物画、肖像画、風景画、そして象徴的な水浴びのシーンなど、晩年に傾倒したモチーフを探求しています。約70点の油彩と水彩を掲載し、セザンヌ独自の形態、光、雰囲気の表現を明らかにしています。自然に対する鋭い観察眼、そして永続性と変化の両方を伝える視覚言語の探求は、今なお色褪せることなく人々を魅了し続けています。
セザンヌ作品は、世代を超えて多くの芸術家に影響を与え続けており、絵画を知覚と現実を探求する手段として捉える彼のビジョンが、今なお力強く響き渡っていることを示しています。
出版社: Hatje Cantz
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
サイズ: 28 x 24 cm
状態: 新品
ページ数: 200ページ
その他: 図版108点
刊行年: 2026年
ISBN: 9783775762304