アントワン・ダガタ (Antoine D'agata, 1961年 - )フランス・マルセイユ出身の写真家。2004年よりマグナム・フォトに参加し、2008年より正会員となる。ドラッグや売春などの行われている場所など、世界の暗部を撮影場所に選び、人間の猟奇的な側面を撮影する。その写真は、身体の形を辛うじて残すような揺らめいた光のような妖艶さと美しさを捉える。
1980年頃より、約10年に渡り世界各地を放浪。1990年よりN.Yの国際写真センター(ICP)にてナン・ゴールディン、ラリー・クラークらと共に写真を学ぶ。1991から1992年、マグナムのニューヨークオフィスにて、久保田博二氏らのアシスタントとして働いた。1993年からは家庭の事情から一時写真から離れるが、2001年に再開。2001年にニエプス賞受賞。2004年に第20回東川賞・海外作家賞を受賞。
本書は、2013年にフランス・マルセイユにて行われた展覧会時に同時刊行された書籍になります。ブルガリア、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、ウクライナ、リビア、モロッコ、チュニジアの移民の厳しい旅の現実を写真とビデオにて展示しました。本書も、展覧会と同題「オデュッセイア」と題されています。ヨーロッパでより良い生活を求めて移民たちは、検問を突破できるルートで国境や港を超え、移動を続けます。悪環境な拘置所での生活に耐え、違法性を知りながらこの危険な生活を送る移民たちを追ったドキュメンタリー写真、そしてビデオのスチール写真、テキスト(フランス語)が収められています。連続して複数枚の写真を並べたページなどもございます。
出版社: Andre Frere Editions
タイプ: ハードカバー
言語: フランス語
ページ数: 192ページ
サイズ: 21 x 17 cm
状態: 新刊