アルベルト・ジャコメッティ【Toward the Ultimate Figure】

アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti 1901年 - 1966年) スイス・スタンパ出身の芸術家。20世紀の最も重要な彫刻家の一人でもある。1922年以降は、パリに住みながらもスイスのイタリア語圏の故郷の村に度々戻り、そこでも創作活動を行っていた。
特に、キュビズムやシュルレアリスムなどに影響を受け、人間の状態に関する哲学的な質問や、実存的/現象学的な議論は、作品において重要な役割を担った。1938年から1944年に製作された彫刻は、約7cmほどで、彼とモデルの距離を反映したサイズである。現在よく知られた作品群は、第二次世界大戦以降に製作されたものである。また、絵画や版画、サミュエル・ベケットの舞台美術なども制作した。

本書は、2022年から2023年にかけてアメリカ合衆国の4つの美術館で開催された展覧会を機に刊行されました。伝説的なスイスの芸術家、アルベルト・ジャコメッティの作品を包括的に調査し、彫刻、絵画、デッサン、版画を100点以上掲載し検証しています。
回顧展の展覧会刊行物となるこの書籍では、彼の初期から中期のキャリアの発展を辿り、「歩く男」や「女性立像」シリーズ、多数の胸像などの作品を通じて、彼の独特の人物形態の出現を検証しています。
形成期の珍しい絵画やデッサンからは、ジャコメッティ作品における風景の重要性が示され、同時に、彼の父、芸術家ジョヴァンニ・ジャコメッティを取り巻くポスト印象派の画家たちの影響も明らかになっています。ジャコメッティ研究における新たな脚光としては、写真で十分に説明されるアトリエでの実践、人間の頭部を描くことへの執拗な執着、詩人や作家とのコラボレーション、そして、その多くが未公開である多数のドローイングによる彫刻「歩く男」の構想です。現代美術とジャコメッティの専門家によるオリジナルエッセイは、「歩く男」、「鼻」、「馬車」などの時代を定義する傑作、またはシュルレアリスムの重要性、ドローイングの実践、空間の問題など、ジャコメッティ作品の重要な側面に新たな光を当てています。


出版社:  The Cleveland Museum of Art
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 240ページ
サイズ:  30.4 x 22.8 cm
状態:   新刊
その他:  カラー図版200点+白黒図版
刊行年:  2022年
ISBN:   9780300263916

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9,240円(内税)

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