ルース・アサワ【The Tamarind Prints】

ルース・アイコ・アサワ(Ruth Aiko Asawa 1926年 - 2013年)アメリカ合衆国のモダニズムの彫刻家。南カリフォルニアの農場に生まれ、第2次大戦中は連邦政府による日系人収容施設で過ごす。幼少時代から芸術に興味を持っていた彼女は、そこで美術教育を受ける。釈放後、教師を志すが日系人への差別のために免許を取得できず、ノースカロライナ州のブラックマウンテンカレッジに入学。ジョセフ・アルバース、ロバート・ラウシェンバーグ、マース・カニンガム、バックミンスター・フラーから授業を受けた。在学中、アニ・アルバースとメキシコを旅行し、メキシコシティ郊外の村で針金を編む技術を学ぶ。1950年代初頭にサンフランシスコに定住し、織りのプロセスを3次元空間に広げる針金を使用した作品制作を開始し注目を集める様になる。そのほかにも様々なメディアによる実験を続け、版画や公共彫刻などを手がけている。
また彼女は、子供たちに変革をもたらし、力を与える経験としての美術教育の擁護者として、アートワークショップや教育プログラム、サンフランシスコ芸術学校の創設のために精力的に活動を行った。

本書は、2025年4月4日から9月2日にアメリカ・サンフランシスコのSan Francisco Museum of Artを皮切りに世界4ヶ所を巡回する展覧会を機に刊行されました。
本書は、繊細な花から家族まで、様々なテーマを鮮やかで実験的なリトグラフで制作されたルース・アサワの作品をまとめています。この作品は、 Tamarind Lithography Workshopで制作された彼女のポートフォリオを初めて網羅したものです。
1965年、わずか2ヶ月間にロサンゼルスの Tamarind Lithography Workshopの滞在制作で、アサワは、有機的な形状や植物、家族や友人らを描いた54点のリトグラフからなる素晴らしいポートフォリオを制作しました。このワークショップは、リトグラフを芸術として再興することを目的とし、1960年に芸術家ジューン・ウェインによって設立され、芸術からに版画の名匠らと共同制作する機会を提供していました。アサワにとって、これは一つのメディアに集中する稀有な機械であり、彼女の芸術制作における新たな章を開くものでした。彼女の過激な実験精神と協働精神を証明すつタマリンド版画は、彼女の作品における独立した章を成すものであり、彼女を象徴するモチーフを包含しています。2026年に生誕100周年を迎えるルース・アサワを称える記念書籍でもあり、一点一点を丁寧に収録しており、これまでにない完全なシリーズとなっています。

出版社:  The Museum of Modern Art, New York
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 64ページ
サイズ:  26 x 20.8 cm
状態:   新品
その他:  カラー図版64点
刊行年: 2025年
ISBN:   9781633451872

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5,995円(内税)

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