植田正治【Shoji Ueda】

植田正治 (Shoji Ueda, 1913 - 2000年)日本・鳥取県出身の写真家です。出生地である鳥取県境港市を拠点に活動を70年以上活動を続けました。日本写真を代表する写真家の一人です。1932年に東京・オリエンタル写真学校にて学び、その後19歳で”営業写真館”を開業。中国写真家集団、銀龍社などの活動に参加、戦前から戦後に跨がり活動を行っており、1958年にはニューヨーク近代美術館に出展しています。オブジェのように被写体を配置した写真表現は、「植田調」と評価され、海外でも「Ueda-cho」と表記されます。70年代、80年代にも勢力的に活動し、1993年には東京にて大規模な個展が開催されています。1995年には、鳥取県岸本町に植田正治写真美術館が開館。

本書は、2015年に初版(1200部)が刊行された写真集の2016年にリプリントされたセカンドエディション(1200部)になります。植田正治は生まれ故郷である日本海沿岸、鳥取地方に対する深い愛着を終生失わず、作品の大多数にはその故郷が背景として用いられている。いわば定住型の冒険家であった作者は、季節の移ろいにあわせて表情を変える砂丘を飽きずに見て回った。好奇心に満ちた彼の視線は、世界地図、風にそよぐ麦畑、ローラースケートを履いた少年、紀枝夫人の華奢なシルエットなど、周囲のあらゆるものに向けられた。散策に出ないとき、作者は季節の果物やガラクタ、つまりそこらで見つけた小さな宝物で構成した静物写真を撮った。本書は、植田正治に捧げられた初の3ヶ国語版(和・英・仏)モノグラフ写真集であるとともに、彼のモノクロおよびカラーの未発表作品を数多く収録したものである。更に出版社たっての希望により、作家の堀江敏幸氏(『雪沼とその周辺』『熊の敷石』など)から、植田正治の卓越した宇宙と響きあう、本書の為に書き下ろされた短編小説を巻末に収録。

出版社:  Chose Commune
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語、フランス語 (短編小説:日本語)
ページ数: 188ページ
サイズ:  29 x 22 cm
状態:   新刊

販売価格

10,800円(内税)

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