マリー・エレン・マーク(Mary Ellen Mark 1940 - 2015年)アメリカ・ペンシルベニア州出身の写真家です。1962年にペンシルベニア大学にて絵画と美術史の学士を取得。1964年に同大学のAnnenberg School for Communicationにてフォトジャーナリズムの修士号を取得。翌年には、フルブライト奨学金制度を利用して、トルコに1年間滞在。その間にイングランド、ドイツ、ギリシャ、イタリア、スペインなども旅をしながら写真におさめています。後の1974年には、初めての写真集「Passport」が刊行されました。
1966年から1967年にニューヨークへ移り、数年間ベトナム戦争や女性解放運動、トランスベスタイト文化などを撮り、次第に社会問題(ホームレスや売春、ドラック中毒者)などのとテーマを取り上げ始めました。(1977年から1981年には、マグナム会員でした。)また、こども(ティーンエイジャー)も、彼女の大切な被写体であり、”こども(ティーンエイジャー)は、「子供」ではなく小さな人であると考えている”という言葉を残しています。
生涯で、20冊の写真集を刊行しました。
本書は、2012年に刊行された写真集になります。「Prom(プロム)」とは、アメリカやカナダで、高校の学年最後の年に開かれる舞踏会「Promenade(プロムナード)」の略語。フォーマルなダンスパーティーです。
マークは、2006年から2009年にかけて、ニューヨークからシャーロッツビル、バージニア、ヒューストン、ロサンゼルスに13校をまわり、ポラロイド20×24ランドカメラを使用して、このフォーマルなダンスパーティを撮影しました。同時に、マークの夫であり映画監督のマーティン・ベルは、彼らに学生生活についてや、将来の希望や夢についてなどの質問したドキュメンタリーフィルムを撮影しました。
書籍には、127枚の写真とドキュメンタリーフィルムのDVDが収められています。
出版社: Getty Publications
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 163ページ
サイズ: 33 x 26.2 cm
状態: 新刊
その他: 図版127点、DVD付属(33分、NTSC)