イアン・ダヴェンポート【Ian Davenport】

イアン・ダヴェンポート(Ian Davenport, 1966 - )
 ロンドンの南西のまちシドカップ生まれ。チェルシーのノースウィッチ大学で学んだの後、ロンドンのゴールドスミス・カレッジの美術科にて、ダミアン・ハースト、マイケル・ランディ、ゲイリー・ヒューム、サラ・ルーカスら、ヤング・ブリティッシュ・アーティストと共に学びます。
88年に卒業し、90年に初個展、同年にはブリティッシュ・アート・ショーに出品しています。
1991年にターナ賞にノミネートされるなど、早くより注目を集めるアーティストで、世界中で個展、グループ展を行う他、各地の美術館にコレクションされています。
 ダヴェンポートの作品は、傾斜面に絵の具を流し、重力によって生まれるストライプやマーブルなどを巧みに利用して制作される抽象絵画で知られます。近年はインスタレーションともいえる巨大サイズの作品も多く手掛け、今後の活躍が期待されるアーティストの一人です。

 本書は、ダヴェンポート初のモノグラフになります。彼が20代の頃の作品から近年まで25年に渡る作品の変遷を、それぞれの作品についての図版・制作過程を収めた資料によって紹介するほか、Martin Fillerによる、ダヴェンポートの描画プロセスを分析と、アンディ・ウォーホル、ジャスパー・ジョーンズ、エルスワース・ケリーなどヨーロッパとアメリカの抽象表現の強い影響を論じるテキスト、Michael Bracewellによる、絵画へのアプローチに関するインタビューを収録しています。
 初期の電動ファンによってアーチ、円、線を描いた絵画から、近年の重力などを利用した作品まで、ダヴェンポート独自の制作プロセスを詳細にご覧いただける見応えある一冊となっています。


出版社:  Thames & Hudson
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語
ページ数: 294ページ
サイズ:  32 x 29 cm
状態:   新刊

販売価格

6,800円(内税)

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