アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti 1901年 - 1966年)スイス・スタンパ出身の芸術家。20世紀の最も重要な彫刻家の一人でもある。1922年以降は、主にフランス・パリに住みながら定期的に故郷も訪れた。特にキュビズムやシュルレアリスムなどに影響を受けた。人間の状態に関する哲学的な質問や実存的、現象学的な議論は、彼の作品において重要な役割を担った。1935年頃より、比喩的な構成のより深い分析を追求した。定期刊行物や展覧会カタログの為のテキストや、自身の考えや思い出をノートや日記に書いていた。1938年かた1944年に製作された彫刻作品は、約7cmほどでそれは彼とモデルの間の実際の距離を反映していた。第二次世界大戦後に現在最もよく知られている作品を製作しいる。1957年以降には、絵画も彫刻同様に製作。また、サミュエル・ベケットの美術舞台なども手掛けた。
本書は、ジャコメッティのポートレート作品をテーマに、様々な時期の彫刻、絵画、ドローイング、版画作品がまとめられた一冊。ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーでの展示に合わせて刊行されました。
最初期となる1920年代の印象主義的作品から、1930年代の抽象的、シュルレアリスム的彫刻、1946年から始められた人間存在の描写を探求した絵画作品、1954年以降の有名な細長い人物彫刻など幅広く紹介されています。
また、ジャコメッティの母、兄弟であるディエゴなどの家族、妻のアネット、小説家のジャン・ジュネ、娼婦のキャロライン、矢内原伊作やエリ・ロタールなどの友人といった人物ごとにまとめられており、肉体、存在、距離、空間などをめぐるジャコメッティの探求をたどる一冊となっています。
出版社: Schirmer/Mosel
タイプ: ハードカバー
言語: ドイツ語
ページ数: 192ページ
サイズ: 30.8 x 22.8 cm
状態: 新刊
その他: 図版91点(カラー65点、モノクロ26点)