デボラ・ターバヴィル(Deborah Turbeville 1932年 - 2013年)アメリカ合衆国・マサチューセッツ州出身の写真家。ブルーミングデールズ、ブルーノ・マリ、ナイキ、ラルフ・ローレン、メイシーズの広告など、様々な出版物やファッション広告を手がけたアメリカのファッション写真家。
ハーパーズ バザーで編集者として仕事を始め、1970年代に写真家に転向します。当初より、ファッション写真に傷などを加え、絵画的で重厚な闇の要素を持ち込むことで注目を集め、ギー・ブルダンやヘルムート・ニュートンに影響を与えたと言われている。繊細な女性の視線によって、夢想的で神秘的なものへ向かうターバヴィルの写真は、ファッション写真をアヴァンギャルド・アートに変えたと評され、ファッションとアート写真との境界を突き崩す、独自の世界観を表現し続けた写真家。
本書は、メキシコの中央高原にあるターバヴィルの家を舞台とした、日記的でスタイリッシュな写真集。
中庭を囲む部屋の高い天井に並ぶ聖書の場面を描いた退色したフレスコ画、中庭からの光と部屋のカーテンがもたらす光の繊細な表情、カラフルに描かれた伝統的なリタブロ(祭壇画)、木彫りの聖人像、木製の絵画ボックス、地元の聖母カンデラリアのマリア像など蝋燭に照らされたインテリアによって、メキシコ文化の精神的な世界観を描き出しています。
書籍いっぱいにプリントされた数多くの作品によって、幻想的で美しいターバヴィルの豊かな想像力を存分にご覧いただける写真となっています。
出版社: Rizzoli
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 240ページ
サイズ: 30 x 22.3 cm
状態: 新刊
その他: カラー図版275点
刊行年: 2009年
ISBN: 9780847832194