ヴィフレド・ラム【Wifredo Lam】

ヴィフレド・ラム(Wifredo Lam1902年 - 1982年)キューバのサグア・ラ・グランデ出身、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、キューバといった様々な国を背景に、主にガッシュを用いた作品を多く描いた画家です。中国人の父とアフリカとスペインの血を引く母の元に生まれました。幼少期より、絵を描くことを好んでおり、ハバナの美術学校で学び、後にスペインへ留学します。スペインの伝統的な絵画作品、ヒエロニムス・ボスやブリューゲルなどから学び、マティスやピカソなどの前衛芸術にも共感しました。また、シュルレアリスムから影響を受けます。スペイン内戦後には、パリへ移りピカソのサポートを受け、レジェやマティス、ミロなどと時間を共にします。画家となり再びハバナへ戻った時には、アフロ・キューバの文化や伝統を再認識しています。
彼の作品は、当初は『危険な野蛮人』と看做されましたが、西洋とその他の地域、前衛と伝統を横断するラムの独自の絵画作品は高く評価され、現在では世界中の近代美術館にコレクションされています。

本書は、テート・モダンで開催された大規模な回顧展をまとめた、1930年代から1970年代にかけての、絵画、ドローイング、写真作品など300点を超える作品を紹介する書籍となります。
パリのキュビスムとシュルレアリスムとの出会い、マルティニーク、ハイチ、キューバのカリブの知識人との関わり、ハイチでのアンドレ・ブルトンとピエール・マビルの滞在、彼がハバナで活動した戦後のサークルなど、1938年のピカソとの出会いから1952年に再びヨーロッパに戻るまでの15年間に特別の焦点が当てられています。また、ラムについての主要なテキストが、人生と作品についての広範な調査と共にまとめられており、ラムのアート活動の完全なアンソロジーと言える一冊となっています。


出版社:  TATE Modern
タイプ:  ペーパーバック
言語:   英語
ページ数: 240ページ
サイズ:  28 x 23.5 cm
状態:   新刊

販売価格

2,800円(内税)

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