ソフィ・カル(Sophie Calle 1953年 - )フランス・パリ出身の芸術家。80年代より芸術活動を始め、美術機関で教育を受けていない。7年間の放浪の旅からパリに戻った後、見知らぬ人を尾行したり28人の友人や赤の他人に自身のベッドで8時間寝てもらい撮影をするという作品を制作。自身の感情や記憶を扱った作品やプライベートな感情や行為を視覚化する作品などがある。それらの作品はフィクションなのかノンフィクションなのかも分からないまま、鑑賞者は追体験し様々なことを感じる。また、作品形態は写真とテキストという組み合わせが多く、それらの展示の際の構成は、鑑賞者を彼女の世界に導く。また、彼女の書籍は、アーティストブックのように凝った作りとなっており、どの書籍もサイズ・表紙・紙・配列・印刷に至るまで、本を開くだけで、作品を見るように手に取ることができる。
本書は、1999年から2000年にかけて日本・東京の原美術館にて開催された個展で世界初公開された作品「Exquisite pain」(極限性激痛)を書籍化したものです。また、本書は2004年にイギリスの出版社Thames and Hudsonより刊行された英語版です。(オリジナルのフランス語版は、2003年に刊行)
1984年に日本滞在をしていたカルは失恋をします。その一連の失恋体験から制作されたこの作品は、二部構成で第一部を恋人と別れるまでの日々、第二部を別れたその後に分け、写真と文書で構成。
出版社: Thames & Hudson
タイプ: ハードカバー
言語: 英語
ページ数: 284ページ
サイズ: 19.6 x 10.4 cm
状態: 中古品※経年並の状態。経年程度の劣化が見られ、遊び紙部分にシミ有り。