グスタフ・クリムト【Klimt and Antiquity: Erotic Encounters】
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862 - 1918) 官能的なテーマと華やかで装飾的な作風で知られる、19世紀末ウィーンを代表する画家。1876〜83年ウィーンの工芸美術学校で学びます。83年弟のエルンストおよび F.マッチとともにアトリエを開設し、劇場などに壁画や天井画を制作。 92年に弟の死により制作を絶ちますが、98年に再開し自己の様式を確立するとともに、ウィーン分離派の創立者の一人となります (1904脱会) 。その後も、オーストリアのユーゲント・シュティルを代表する作家として活躍。日本の美術にも大きな影響を受けたとされる、平面的で装飾的な画風を特徴とし、官能的なテーマと装飾的な抽象性とを結合した華麗な作品によって、表現主義の先駆者として広く知られています。 1907年にクリムトは、古代ローマの小説家ルキアノスの作品『Dialogues of the Courtesans(遊女の対話)』の挿絵を手がけました。この本で初めて彼のエロティックアートが一般に公開され、作品の画像の内容に動揺した検閲官の非難につながります。 本書では、クリムトの古代世界への魅了という興味深い側面に焦点を当て、間違いなくアール・ヌーボーの時代の最も美しい本である、この傑作書籍を復活させます。クリムトの妖しくエロティックなドローイングと、Wiener Werkstätteのデザインを組み合わせた書籍の資料だけでなく、5世紀の古代ギリシャの花瓶に描かれた、赤と黒の人物像とクリムトの芸術の詳細な比較を行います。近代の美術と古代の美術、ジェンダー、女性の役割の間の対話として、クリムトが古代から受けたインスピレーションを示します。 また、クリムトの古代美術への関心、古代の遊女の役割、豊かなギリシャ芸術を土台となった饗について、豊富な資料とともに探るエッセイを収録。 出版社: Prestel タイプ: ハードカバー 言語: 英語 サイズ: 30.5 x 24.3 cm ページ数: 256ページ 状態: 新品
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