アルベルト・ジャコメッティ/ブルース・ナウマン【Giacometti - Nauman】
アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti 1901年 - 1966年)スイス出身の20世紀を代表する彫刻家です。始めは絵画を行なっていましたが、彫刻へとその手法を変えています。戦前はキュビスムに影響を受け、後にシュルレアリスムの運動にも参加をしています。彫刻を学ぶ為に向かったパリで約45年を過ごしています。戦後、哲学者ジャン=ポール・サルトルはジャコメッティの彫刻を実存主義的だと唱えました。サミュエル・ベケットの美術舞台なども手掛けています。 ブルース・ナウマン(Bruce Nauman 1941年 - )アメリカ・インディアナ州出身の現代アーティストです。彫刻、写真、パフォーマンス、ビデオアート、インスタレーションなど作品形態は多様なアーティストです。1960年後半より、現代美術に影響を与えたアーティストの一人であり、言葉、サウンド、人体とイメージを紡ぐシンプルな方法とユニークなアイデアは多くの次のインスピレーションを与えてきました。1960年よりウィスコンシン大学にて数学と物理学を専攻し、後に絵画を2年間学んでいます。同大学卒業後は、カリフォルニア大学にて引き続き美術を専攻しますが、絵画から離れ立体作品に着手するようになりました。1966年には、サンフランシスコへ移住し、自身のスタジオを持ちます。同年、ロサンゼルスにて初個展。68年には、ヨーロッパでの初個展。カリフォルニア、ニューメキシコなどに拠点を移し1992年にドクメンタにビデオ作品にて参加。1999年ヴェネチア・ビエンナーレにて金獅子賞受賞。2004年、高松宮殿下記念世界文化賞・彫刻部門を受賞す。同年、テート・モダンのタービンホールにて展示を行なっています。 本書は、ドイツ・フランクフルトのSchirn Kunsthalleで開催された、以前には見落とされていたジャコメッティとナウマンの驚くべき関連性に焦点を当て、包括的な展示と共に紹介する展覧に合わせて刊行された一冊。 「figure - space」「theater of the absurd」「painting - process」「objects of desire」「the measure of things」「body - fragment」の6つの興味深いテーマに分け、ナウマンのドローイング、写真、ビデオ、彫刻、大規模なインスタレーションなど様々な形式の作品と、ジャコメッティの厳選された彫刻、絵画との興味深い対話が展開されます。また、Esther Schlicht、Gaby Hartel、Thierry Dufrêne、Robert Storrによる2名のアーティストの関連性や、サミュエル・ベケットの作品からの影響についての詳細なエッセイ、巻末にはそれぞれのアーティストの写真資料付きのバイオグラフィーを収録。 出版社: Snoeck タイプ: ハードカバー 言語: ドイツ語、英語 ページ数: 184ページ 図版: 152点 サイズ: 30 x 24 cm 状態: 新刊
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