ジュリアン・オピー(Julian Opie 1958年 - )イギリス・ロンドン出身のビジュアルアーティストです。1980年代初頭、ロンドンにて開催された彫刻家とインスタレーションアーティストたちによる展覧会を催していたグループ『New British Sculpture』のメンバーの一人です。初期は、金属を用いた彫刻シリーズを制作、その後、省略化した肖像と強調された黒いアウトラインの線を用いた作品で80年代のイギリスを代表するアーティストとなりました。人物の写真を撮影し、それをスキャンした後で表情を単純化する為の作業を綿密に行い制作される作品は、美術の歴史と新しい技術、そして人間というテーマの元で新しく構築されます。現在は、アートの分野だけでなく、音楽の分野でもジャケットの制作という形で依頼を受けて活動しています。
オピーの描く肖像画の殆どは、無名の人々や彼の私生活で出会った人々ですが、依頼作品にはケイト・モスやミハエル・シューマンなどの著名人も登場します。しかし、それらが著名人であることはタイトルがなければ識別できないほど単純化されています。
本書は、日本でもファンの多いオピーの2003年に刊行された貴重なポートレート作品集です。大きな図版でオピーの肖像画が120点掲載され、大変見ごたえある一冊です。
出版社: Codax Publisher
タイプ: ハードカバー
言語: ドイツ語、英語
ページ数: 216ページ
サイズ: 34.5 x 24.8 cm
状態: 中古(表紙の数カ所に傷あり、中身は淵に多少の黄変が見られるものの、図版への影響は少ない状態)
その他: カラー図版120点