ヴィヤ・セルミンス【Desert, Sea & Stars】

ヴィヤ・セルミンス(Vija Celmins 1937年 - )ラトビア出身。ラトビア系アメリカ人の画家です。(幼少期は、ソビエト占領下の母国ラトビアからナチスの占領下ドイツへと逃げ難民キャンプで過ごし、1948年の第二次世界大戦後アメリカへと家族と共に移っています)1955年、美術学校へと入学。後にイェール大学のフェローシップを獲得し、制作を続けます(そこでチャック・クロースやブライス・マーデンなどとも知り合っています)。1960年代は、具象的な絵画を制作。それらの共通のテーマは、暴力や戦争でした。1960年後半から1970年代にかけてはそれまでの制作を一度放棄し、写真を見ながら月面や海、貝殻などを鉛筆で緻密でリアルな作品を制作。フォトリアリズムな絵画に取り組みながら、同時に彫刻作品も制作。1965年から1980年まではイタリアに住み、ジョルジュ・モランディのモノクロの絵画や抽象絵画に触発されています。1981年には、ニューヨークへ戻り木炭や消しゴム、版画などを使用した作品を制作。また、イエール大学でも教鞭を執っていました。

本書は、2011年4月15日から6月17日まで、ドイツ・ケルンのルートヴィヒ美術館で開催された展覧会を機に刊行されました。異なる手法で描かれる4つの表題:海面、夜空、砂漠、蜘蛛の巣の絵画作品が60点展示され、本書には70点の図版が掲載されています。4つの表題は、油彩画、鉛筆画、木炭画、そして微細に異なる技法で描かれています。白黒写真を元に描かれる自然の風景の断片は、綿密にそれぞれにあった技法で描かれるフォトリアリズム的絵画であり、潜在的なロマンチックな主題に対するセルミンスの表現への姿勢が伺える作品です。また、Julia FriedrichとHubertus Butinによるエッセイも収録。

出版社:  Walter Konig
タイプ:  ハードカバー
言語:   英語、ドイツ語
ページ数: 151ページ
サイズ:  24.5 × 22 cm
状態:   新刊
その他:  図版70点

販売価格

6,300円(内税)

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