グループ・ゼロは、1957年にドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動を行なっていたハインツ・マックとオットー・ピーネによって創始されました。その後、ギュンター・ユッカーが加わり3人がこのグループ・ゼロの中心人物となります。その他、イヴ・クラインやルーチョ・フォンタナなどの同時代のヨーロッパ美術の中心的アーティストやキネティック・アーティストなども加わり、日本では具体美術協会などが様々な形で関わった。戦後の前衛美術という位置と第二次世界対戦以降にゼロは、全てを一度還元し再構築していくという名のものとに広く共有された意思のグループでした。
よって、作品も多様で平面・立体にとどまらず、インスタレーションやパフォーマンスなどが用いられた。

本書は、2014年10月10日から2015年1月7日まで、アメリカ・ニューヨークのGuggenheim Museum にて開催された展覧会を機に刊行され、ドイツのアーティストグループについて大規模な歴史調査をした米国初の書籍です。
ランドアート、ミニマリズム、コンセプチュアルアートの側面を予見した作品で、本展では、9カ国30名以上の芸術家が実践し開発した実験的手法を探求しています。
書籍は、これらの芸術家の共通の歴史を定義するインターセクション、交流、コラボレーションのポイントを中心に構成されています。テーマには、絵画の新しい定義の確立、芸術の形式的およびコンセプトベースの側面としての動きや光の導入、主題および素材としての空間の使用、自然／テクノロジー／人類の関係の調査、ライブアクションまたはデモンストレーションの制作などがあります。
特定のグループを紹介するこの書籍は、世代のポートレートでもあります。ZEROの活動とネットワークによって推進された芸術と国境を超えたビジョンの両方の先駆的な性質をご紹介しています。

※こちらの書籍は、刊行から年月が立っており、表紙等に傷やアタリが見られるため新古品扱いとなっております。
※状態画像←クリック

出版社：　　Guggenheim Museum Publications
タイプ：　　ハードカバー
言語：　　　英語
ページ数：　256ページ
サイズ：　　25.5 x 28.5 cm
状態：　　　新古品
その他：　　図版190点
刊行年： 2014年
ISBN：　　 9780892075140